M31対戦車小銃てき弾とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > M31対戦車小銃てき弾の意味・解説 

M31 HEAT ライフルグレネード

(M31対戦車小銃てき弾 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/01 10:12 UTC 版)

M31 HEAT rifle grenade
M31を装填したM14
種類 対戦車ライフルグレネード
原開発国  アメリカ合衆国
運用史
関連戦争・紛争 ベトナム戦争
開発史
開発期間 late 1950s
製造期間 1950s-1960s
諸元
重量 709g
全長 430mm
直径 66mm/warhead

有効射程 115meters/effective
最大射程 185meters/maximum
弾頭 コンポジションB
炸薬量 254g
信管 nose-initiated, base-detonated
テンプレートを表示

M31 HEAT ライフルグレネードは、アメリカ合衆国22mmライフルグレネード小銃擲弾)である。陸上自衛隊では、M31対戦車小銃てき弾(エム31たいせんしゃしょうじゅうてきだん)として採用し、普通科部隊などが装備している。

概要

1950年代末、アメリカ陸軍海兵隊の装備しているENERGA ライフルグレネードを更新するために開発された。

弾頭はENERGAと同様の成形炸薬弾であったが、信管は機械式からより構造が単純で信頼の置ける圧電効果を利用したものとされ、有効角度は65度までと広くなった。発射後、安定翼[1]及び3枚のディスクの回転により姿勢を保ち、おおよそ10m前後で1枚のディスクを放出して飛行する。

直径は、ENERGAの75mmから66mmに小型化された。装甲貫通能力は250-305mmと言われていたが、1970年代半ば、1973年鹵獲されたソビエト連邦製の戦車を使用して行った実験により、装甲板に対して200mm、コンクリートに対して400mmとされた[2]

米軍で後に開発される対戦車ロケット弾M72 LAWの弾頭はM31とよく似た形状をしており、影響を与えたことを伺わせる。

陸上自衛隊

  • てき弾を64式7.62mm小銃銃口に差し込み、実包ではなく専用の薬包(ガス圧発生用空砲)を用いて発射する[1]。黄燐発煙弾頭なども用意されていた[1]
  • 現在では、実戦部隊ではほとんど使われる事のない装備火器である。予備火器としての保有と、新隊員教育における教育などにおいて演習弾などの射撃のみ行われている。

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c PANZER 臨時増刊 陸上自衛隊の車輌と装備2012-2013 2013年1月号,アルゴノート社,P75
  2. ^ US Army publication September 30, 1977 "FM-7 The Mechanized Infantry Platoon/Squad Section B-21" specification for M72A2 LAW variant which uses a warhead almost identical to the M31 HEAT

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「M31対戦車小銃てき弾」の関連用語

M31対戦車小銃てき弾のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



M31対戦車小銃てき弾のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのM31 HEAT ライフルグレネード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS