Les Liaisons Dangereusesとは? わかりやすく解説

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きけんなかんけい〔キケンなクワンケイ〕【危険な関係】

読み方:きけんなかんけい

原題、(フランス)Les Liaisons dangereuses》ラクロ長編小説1782年刊。鋭い心理分析巧妙な構成により、当時の上社会書簡体で描いた


危険な関係

(Les Liaisons Dangereuses から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 13:45 UTC 版)

危険な関係
Les Liaisons dangereuses
1796年の版の挿絵。
著者 ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ
フランス
言語 フランス語
ウィキポータル 文学
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危険な関係』(きけんなかんけい、Les Liaisons dangereuses)は、1782年フランス作家ピエール・ショデルロ・ド・ラクロによって書かれた、175通の手紙で構成される書簡体小説。18世紀後半のフランス貴族社会を舞台に、貴族社会の道徳的退廃と風紀の紊乱を往復書簡という形で活写した。なお、ラクロの本職は職業軍人であり、恋の駆け引きの描写は本格的な(軍事的な意味での)心理戦の域にまで達していると評される。

あらすじ

メルトイユ侯爵夫人は、自分を裏切った愛人が15歳の清純な少女セシルと婚約したことを聞く。愛人への復讐のために、メルトイユは以前から関係のあるヴァルモン子爵にセシルを誘惑して堕落させるように依頼する。だがヴァルモンは貞節と評判の高いツールヴェル法院長夫人を誘惑し堕とすことに興味を持っており、メルトイユの依頼をいったんは断る。

しかしセシルの母ヴォランジュ夫人がツールヴェル法院長夫人に、ヴァルモンの事を非難し近づいてはならないと忠告したと聞き、ヴォランジュ夫人への復讐のために、ヴァルモンはメルトイユの依頼を受ける。

メルトイユ侯爵夫人とヴァルモン子爵、2人が仕掛ける退廃に満ちた恋愛ゲームが始まる。

日本語訳

  • 『危険なる知己』 矢口達訳 国際文献刊行会(猟奇叢書 第1巻) 1929年
  • 『危険な関係』 竹重頼久編訳 京橋出版社 1951年。
    以上は抄訳版。
  • 『危険な関係』 伊吹武彦訳 各上下巻、岩波文庫 1965年 / 初版 創元社〈創元選書〉 1947年 - 1948年。文庫はたびたび復刊。
  • 『危険な関係』 竹村猛訳 角川文庫(上下巻) 1960年、映画化で1冊本に改版2004年
  • 『危険な関係』 近田武訳 潮文庫 1972年
  • 『危険な関係』 新庄嘉章窪田般弥新潮文庫(上下巻) 1972年、映画化で復刊1988年
  • 『危険な関係』 大久保洋訳、講談社文庫(上下巻) 1977年 / 講談社『世界文学全集15 ルソー・ラクロ』1983年
  • 『危険な関係』 桑瀬章二郎・早川文敏訳、白水社〈エクス・リブリス・クラシックス〉2014年

映画化作品

舞台化作品

テレビドラマ

漫画化作品

脚注

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