IMS TM (IMS DC)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 08:03 UTC 版)
「IMS」の記事における「IMS TM (IMS DC)」の解説
IMSはまた、強力なトランザクション処理ソフトウェアとして知られる(IMS TMまたはIMS DC)。CICS (Customer Information Control System)、Jakarta EE(特にWebSphere Application Server上で稼動する)と並んで、3大トランザクション処理ソフトウェアの1つといわれている。トランザクションマネージャーは、エンドユーザーと業務処理を行う業務アプリケーション(たとえば銀行の預金引き出しシステム)との間に立ち(VTAMやTCP/IP、3270やWebユーザインタフェースを通して)、業務アプリケーションがレコードを処理し、正しくデータストアに格納し、プロセスが終了するまでその状態を維持する。IMS TM (IMS DC) はデータベースに問い合わせ、更新するインタフェースを提供するという点において、たとえばCGIプログラムで稼動するウェブアプリケーションに似ている。IMS TM (IMS DC) のバックエンドデータベースとしてはIMS DBかDB2が置かれるのが典型的なパターンである。 IMS TM (IMS DC) はメッセージングとキューイングのパラダイムを用いる。IMSのコントロールプログラムは端末から入力された(打鍵された)トランザクションを受け取り、メモリまたはデータセットに用意されたメッセージキューにストアする。次にIMSはメッセージ・キューに格納されたトランザクションに対するスケジューラーを呼び出し、メッセージ・プロセッシング・リージョンに展開されている業務処理アプリケーションを起動させる。メッセージ・プロセッシング・リージョンはIMSのメッセージ・キューに格納したそのトランザクションを検索しこれを処理し、IMSまたはDB2のデータベースを読み、更新し、そのトランザクションの正しいレコーディングを保証する。そして、もし要求があれば、IMS は、応答メッセージを IMS メッセージ・キューに格納する。そのメッセージはメッセージ・キューから取り出され、IMS のコントロールプログラムはトランザクションが入力された(打鍵された)最初の端末へ、そのメッセージを送り返す。IMS TM (IMS DC) は、1秒間に何千、何万という単位で、このプロセス全体をハンドリングする。 ビジネスや行政は、そのトランザクションを処理する環境を必要とした。IMS TM (IMS DC) は、簡単に、使いやすい形で、信頼性高く、効率的なトランザクション処理を行うスタンダードな環境を提供する。実際、世界中の銀行業界はこのIMSに頼っている。アメリカ合衆国の連邦準備制度もそうである。現金自動預け払い機 (ATM) からの預金引き出し要求は、IMSトランザクションのトリガーである。最近(2005年から見て)、急速に発展する国の金融業を支えるため、中国の数行の銀行がIMSを購入した。報道によれば、そのときのIMS単体の価格は、1年間で10億USドルだそうである。
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