IDbConnection

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

IDbConnection インターフェイス

データ ソースへの開いている接続を表します。リレーショナル データベースにアクセスする .NET Framework データ プロバイダによって実装されます。

名前空間: System.Data
アセンブリ: System.Data (system.data.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Interface IDbConnection
    Inherits IDisposable

Visual Basic (使用法)

Dim instance As IDbConnection

C#

public interface IDbConnection : IDisposable

C++

public interface class IDbConnection : IDisposable

J#

public interface IDbConnection extends IDisposable

JScript

public interface IDbConnection extends IDisposable

解説

IDbConnection インターフェイスによって、継承クラスはデータ ソースとの一意のセッション (サーバーへのネットワーク接続など) を表す Connection クラスを実装できます。Connection クラスの詳細については、「データ ソースへの接続」を参照してください。.NET Framework データ プロバイダの実装の詳細については、「Implementing a .NET Framework Data Provider」を参照してください。

アプリケーションでは IDbConnection インターフェイスのインスタンスは直接作成されず、IDbConnection を継承するクラスのインスタンスが作成されます。

IDbConnection を継承するクラスは、すべての継承されたメンバを実装する必要があり、通常、プロバイダ固有の機能を追加する追加メンバを定義する必要があります。たとえば、IDbConnection インターフェイスが ConnectionTimeout プロパティを定義します。次に、SqlConnection クラスがこのプロパティを継承し、PacketSize プロパティを定義します。

実装時の注意 .NET Framework データ プロバイダ間に一貫性を持たせるために、継承クラスには PrvClassname という形式の名前を付けてください。Prv は各 .NET Framework データ プロバイダの名前空間内のすべてのクラスに付けられるプリフィックスです。たとえば、Sql は System.Data.SqlClient 名前空間内の SqlConnection クラスのプリフィックスです。 IDbConnection インターフェイスから継承する場合は、次のコンストラクタを実装する必要があります。

項目	説明
PrvConnection()	PrvConnection クラスの新しいインスタンスを初期化します。
PrvConnection(string connectionString)	接続文字列を格納している文字列が指定されている場合、PrvConnection クラスの新しいインスタンスを初期化します。

使用例

派生クラス SqlCommand および SqlConnection のインスタンスを作成する例を次に示します。SqlConnection が開かれ、SqlCommand 用の Connection として設定されます。この例では、次に、ExecuteNonQuery を呼び出し、接続を閉じます。そのために、接続文字列と、Transact-SQL INSERT ステートメントであるクエリ文字列を ExecuteNonQuery に渡します。

Visual Basic

Private Sub OpenSqlConnection()
    Dim connectionString As String
 = GetConnectionString()
    Using connection As New SqlConnection(connectionString)
        connection.Open()
        Console.WriteLine("ServerVersion: {0}", connection.ServerVersion)
        Console.WriteLine("State: {0}", connection.State)
    End Using
End Sub

Private Function GetConnectionString() As
 String
    ' To avoid storing the connection string in your code,  
    ' you can retrieve it from a configuration file, using the
    ' System.Configuration.ConfigurationSettings.AppSettings property
    Return "Data Source=(local);Database=AdventureWorks;"
 _
      & "Integrated Security=SSPI;"
End Function

C#

private static void OpenSqlConnection()
{
    string connectionString = GetConnectionString();
    using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
    {
        connection.Open();
        Console.WriteLine("ServerVersion: {0}", connection.ServerVersion);
        Console.WriteLine("State: {0}", connection.State);
    }
}

static private string GetConnectionString()
{
    // To avoid storing the connection string in your code, 
    // you can retrieve it from a configuration file, using the 
    // System.Configuration.ConfigurationSettings.AppSettings property
 
    return "Data Source=(local);Initial Catalog=AdventureWorks;"
        + "Integrated Security=SSPI;";
}

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
IDbConnection メンバ
System.Data 名前空間

IDbConnection プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	State	接続の現在の状態を取得します。

参照

関連項目

IDbConnection インターフェイス
System.Data 名前空間

IDbConnection メソッド

パブリック メソッド

	名前	説明
	BeginTransaction	オーバーロードされます。 データベース トランザクションを開始します。
	ChangeDatabase	開いている Connection オブジェクトの現在のデータベースを変更します。
	Close	データベースへの接続を閉じます。
	CreateCommand	接続に関連付けられた Command オブジェクトを作成し、返します。
	Open	プロバイダ固有の Connection オブジェクトの ConnectionString プロパティで指定されている設定で、データベース接続を開きます。

参照

関連項目

IDbConnection インターフェイス
System.Data 名前空間

IDbConnection メンバ

データ ソースへの開いている接続を表します。リレーショナル データベースにアクセスする .NET Framework データ プロバイダによって実装されます。

IDbConnection データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリック プロパティ

	名前	説明
	State	接続の現在の状態を取得します。

パブリック メソッド

	名前	説明
	BeginTransaction	オーバーロードされます。 データベース トランザクションを開始します。
	ChangeDatabase	開いている Connection オブジェクトの現在のデータベースを変更します。
	Close	データベースへの接続を閉じます。
	CreateCommand	接続に関連付けられた Command オブジェクトを作成し、返します。
	Open	プロバイダ固有の Connection オブジェクトの ConnectionString プロパティで指定されている設定で、データベース接続を開きます。

参照

関連項目

IDbConnection インターフェイス
System.Data 名前空間