G7a
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 14:51 UTC 版)
この魚雷は雷速を30kt(射程1,2500m)40kt(7,500m)44kt(5,000m)の3種類から選べ、44ktはエンジンに負荷が掛かりすぎるとして改良型のエンジンが搭載されるまで魚雷艇であるSボートのみで使用されている。ドイツが開発した最後のウェットヒーター方式魚雷であり、燃料にはデカリンと水、圧縮空気を利用し、出力350馬力。欠点として作動音が大きく、明瞭な航跡を伴うため開発は終焉を迎えることとなった。航跡を残すことで発見が容易になり回避運動が取られると同時に、自艦位置が露見する危険性があり、夜間攻撃のみに限定されている。 例外として、同様にウェットヒーター方式を用いた大日本帝国海軍の九三式、九五式は燃料に灯油、酸化剤に酸素を利用しているため航跡を残さないことで知られている。 高価な兵器であり、生産するにあたり労力、資源を多量に必要としたが、戦中に性能を落とさない程度での再設計が行われており、価格、労力、資源共に半分以下に抑えることに成功している。
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G7a (TⅠ)
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G7a型は燃料にデカリンと圧縮空気を用いた燃焼による蒸気を利用したウェットヒーター方式の魚雷である。30kt、40kt、44ktの3種類の速度域が選べ、その速度域に対し、12,500m、7,500m、5,000mの射程となっている。雷跡が伴うためUボートでは主に夜間攻撃に使用されている。弾頭にはTNT換算で280kgの炸薬が充填されている。魚雷重量1,538kg。戦後、大戦中に使用されなかった魚雷は、ドイツ、ノルウェー、デンマーク海軍などで使用されている。また、目標から逸れた魚雷は自動的に海没するように設計されていた。 設計番号T14魚雷は特殊潜航艇向けに重量が1,352kgへと軽量化された他、浮力の調整が行われた。雷速34kt、射程3.4km。秘匿名メーヴェ(独:Möwe カモメ)。
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