Francis Pharcellus Churchとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Francis Pharcellus Churchの意味・解説 

フランシス・チャーチ

(Francis Pharcellus Church から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 09:30 UTC 版)

フランシス・チャーチ

フランシス・ファーセルス・チャーチ(Francis Pharcellus Church, 1839年2月22日 - 1906年4月11日)は、アメリカの新聞記者。8歳の少女が新聞社に送った“サンタクロースっているんでしょうか?”という投書に対して答えた社説を執筆したことで有名である。

生涯

ニューヨーク州ロチェスターに生まれる。父、兄も出版人として活動し、父のファーセルスは牧師のかたわら『ニューヨーク・クロニクル』紙を創刊し、兄のウィリアムは1863年に『陸軍・海軍ジャーナル』誌、1866年に『ギャラクシー』誌を創刊している。フランシスは兄が二つの雑誌を創刊する際にそれを手伝っている。1859年にコロンビア大学を卒業した。

南北戦争時に『ニューヨーク・タイムズ』の戦争特派員として従軍した。その後、上述の2誌の立ち上げに関わり、ギャラクシー誌がアトランティック・マンスリーに吸収されると、ニューヨークの主要紙『ザ・サン』の論説委員となり、社説を書くようになった。ウィリアムは一時期同紙の共同経営者の一人であった。

1897年9月、ニューヨークに住む少女ヴァージニア・オハンロンは小学校で「サンタクロースはいるのか」について同級生と口論になった。彼女はサンタクロースはいると主張したが、同級生はいないと主張していた。サンタクロースは実在するか家に戻って質問したところ、医師をしていた父、フィリップ・フランシス・オハンロンは『ザ・サン』に投書するよう提案したため、彼女は「サンタクロースはいるのか、教えて欲しい」という手紙を送った。『ザ・サン』に対して送られたこの様々な論争を巻き起こしかねない投書に対して、チャーチは初め当惑したが、9月21日、「この世には、愛や思いやりといった、目には見えないけれども確かに存在するものがある。それと同じように、サンタクロースも確かに存在する」という内容の社説を書いて答えた。"Yes, Virginia, there is a Santa Claus"(そうです、ヴァージニア、サンタクロースはいるのです)という一節のあるこの社説は大きな反響を呼び、以後、『ザ・サン』は毎年クリスマスが近づくとこの社説を掲載したほか、この文章は様々なところで取り上げられ、クリスマスの名文の一つとなった。しかし、当時この社説の筆者は発表されておらず、筆者がフランシスであると明らかになったのは彼の死後のことであった。生前、ヴァージニアとフランシスが出会うこともなかった。

兄のウィリアムはまた、アメリカ大統領ユリシーズ・S・グラントや科学者ジョン・エリクソンの伝記を書いたことでも知られている。

1906年、ニューヨークで死去し、スリーピー・ホロウに埋葬された。

関連項目

参考文献


「Francis Pharcellus Church」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Francis Pharcellus Church」の関連用語

Francis Pharcellus Churchのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Francis Pharcellus Churchのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフランシス・チャーチ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS