Fantom-G6 / G7 / G8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 08:54 UTC 版)
「ローランド・Fantomシリーズ」の記事における「Fantom-G6 / G7 / G8」の解説
Fantom-Xの後継機。2008年発売。世界初となるワイドVGA液晶の搭載、パッチ変更の際リリース音が消失しない、新エクスパンション・ボードARXシリーズの増設が可能になるなど、ライブ演奏面が強化された。また、この機種で再びスライダーが搭載され、ノブとの併用が可能になった。2011年にFantom-G7が生産終了し、G6とG8も2012年4月をもって生産終了した。これと前後して、シーケンス部分とサンプラーをオミットして音色作成とライブパフォーマンスに重きを置いたJUPITER-80、モジュールとしてINTEGRA-7がリリースされ、これらが実質的な後継のフラッグシップシンセとなった。ローランドのミュージックワークステーションとしては、2014年2月にミドルモデルクラスのFAシリーズにラインナップを移した。 Gシリーズでは大幅に容量が増加、USBマウス対応になるなどの強化が見られる。 小室哲哉は本シリーズのリリース当初、TM NETOWRKのライブでピアノ音色の演奏をメインにFantom-G8を使用。その後のライブでは、同社V-Synth GT等と共にFantom-G7を使用していた。さらに、その後のTM NETWORK等のライブや創作環境においてはFantom-G6を使用。複数展開させたソフトシンセをオペレートすべく、特注の半透明オレンジ色のプラスチック製ボードをシンセ本体右側に搭載し、その上でマウスを操作しながら使用している。 補足ながら小室の機材変遷にあっては、メインシンセをKORG KRONOSや特別バージョンまで開発させたYAMAHA MOTIF XFへ使用を切り替えたにも関わらず、結局Fantom-G6へ使用を戻す傾向となっている。 鍵盤数:61鍵/ 76鍵/ 88鍵(ウェイテッド鍵盤、G8はPHAⅡアイボリー・フィール鍵盤) 最大同時発音数:128音(サンプリング部と共通) エクスパンション・ボード数:ARXシリーズ用2スロット 波形メモリー数:256MB 16パート個別のマルチエフェクトをインサート可能であり2008年11月11日時点で世界No.1のハードウェアDAWであった。
※この「Fantom-G6 / G7 / G8」の解説は、「ローランド・Fantomシリーズ」の解説の一部です。
「Fantom-G6 / G7 / G8」を含む「ローランド・Fantomシリーズ」の記事については、「ローランド・Fantomシリーズ」の概要を参照ください。
- Fantom-G6 / G7 / G8のページへのリンク