ExpressionEditor.EvaluateExpression メソッド

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

ExpressionEditor.EvaluateExpression メソッド

メモ : このメソッドは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

式文字列を評価し、コントロール プロパティのデザイン時の値を提供します。

名前空間: System.Web.UI.Design
アセンブリ: System.Design (system.design.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public MustOverride Function
 EvaluateExpression ( _
    expression As String, _
    parseTimeData As Object, _
    propertyType As Type, _
    serviceProvider As IServiceProvider _
) As Object

Visual Basic (使用法)

Dim instance As ExpressionEditor
Dim expression As String
Dim parseTimeData As Object
Dim propertyType As Type
Dim serviceProvider As IServiceProvider
Dim returnValue As Object

returnValue = instance.EvaluateExpression(expression, parseTimeData, propertyType,
 serviceProvider)

C#

public abstract Object EvaluateExpression (
    string expression,
    Object parseTimeData,
    Type propertyType,
    IServiceProvider serviceProvider
)

C++

public:
virtual Object^ EvaluateExpression (
    String^ expression, 
    Object^ parseTimeData, 
    Type^ propertyType, 
    IServiceProvider^ serviceProvider
) abstract

J#

public abstract Object EvaluateExpression (
    String expression, 
    Object parseTimeData, 
    Type propertyType, 
    IServiceProvider serviceProvider
)

JScript

public abstract function EvaluateExpression
 (
    expression : String, 
    parseTimeData : Object, 
    propertyType : Type, 
    serviceProvider : IServiceProvider
) : Object

パラメータ

expression

評価する式文字列。式に式プレフィックスが含まれていません。

parseTimeData

expression を評価するための追加の解析情報を格納しているオブジェクト。これは通常、式ビルダによって提供されます。

propertyType

expression がバインドされるコントロール プロパティの型。

serviceProvider

デザイナ ホストによって提供されるサービス プロバイダの実装。追加のデザイン時サービスを取得するときに使用されます。

戻り値
式の評価が成功した場合は、評価された式文字列によって参照されるオブジェクト。それ以外の場合は null 参照 (Visual Basic では Nothing)。

解説

ビジュアル デザイナ ホストは、EvaluateExpression メソッドを使用して、式を評価し、関連付けられているコントロール プロパティのデザイン時の値を提供します。

ビジュアルなデザイナは、ExpressionBuilder.ParseExpression メソッドを使用して、デザイン時に式文字列を解析します。次に、解析した式データを使用して EvaluateExpression メソッドを呼び出します。ビジュアルなデザイナは、評価された式の結果を使用して、デザイン サーフェイス上に描画されるコントロールのプロパティ値を割り当てます。

継承時の注意 ExpressionEditor クラスから派生したクラスは、EvaluateExpression メソッドをオーバーライドして、実行時にカスタム式の型を評価する必要があります。 少なくとも、EvaluateExpression 実装では、次の手順を使用する必要があります。

1. 式文字列を評価し、式から参照されるオブジェクトを判定します。

2. 式文字列を評価できない場合は、null 参照 (Visual Basic では Nothing) を返します。

3. IsAssignableFrom メソッドを propertyType に使用して、参照されるオブジェクトをコントロール プロパティの型に直接代入できるかどうかを確認し、その結果に基づいて、次のいずれかの処理を完了します。

   • 参照されているオブジェクトをコントロール プロパティに直接代入できる場合は、式に参照されているオブジェクトを返します。

   • 参照されるオブジェクトが文字列などの単純型の場合は、参照されるオブジェクトを返します。

   • それ以外の場合は、参照されるオブジェクトをプロパティの型に代入できるかどうか、または変換できるかどうかを判断します。

4. CanConvertFrom メソッドを propertyType の TypeConverter オブジェクトに使用して、参照されるオブジェクトをコントロール プロパティの型に変換できるかどうかを判断し、その結果に基づいて、次のいずれかの処理を完了します。

   • オブジェクトをコントロール プロパティの型に変換できる場合は、変換されたオブジェクトを ConvertFrom メソッドを使用して返します。

   • 参照されているオブジェクトを propertyType に代入または変換できない場合は、参照されているオブジェクトを返します。

オプションで、EvaluateExpression 実装は、ExpressionBuilder.ParseExpression 実装から提供される parseTimeData オブジェクトを使用して、入力式文字列の評価を最適化または支援できます。

.NET Framework のセキュリティ

• 直前の呼び出し元に対する完全な信頼。このメンバは、部分的に信頼されているコードから使用することはできません。詳細については、「」を参照してください。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
ExpressionEditor クラス
ExpressionEditor メンバ
System.Web.UI.Design 名前空間
ExpressionBuilder