DataGridViewRow クラス
アセンブリ: System.Windows.Forms (system.windows.forms.dll 内)


DataGridViewRow クラスは DataGridView コントロールの行を表します。行を取得するには、コントロールの Rows コレクションと SelectedRows コレクションを使用します。
DataGridViewColumn とは異なり、DataGridViewRow には行内のセルすべてのコレクションが物理的に格納されています。このコレクションにアクセスするには、Cells プロパティを使用します。
DataGridViewRow クラスは、個々のセル要素へのアクセスのほか、行の高さやセル スタイルなど、行のユーザー インターフェイス (UI) の外観と動作を調整するために使用されます。通常、コントロール内のすべての行、またはほとんどの行で同じ特性が共有されるようにします。コントロール内のすべての行にセル スタイルを設定するには、DataGridView.RowsDefaultCellStyle プロパティによって返されるオブジェクトのプロパティを設定します。交互の行にスタイルを設定するには、DataGridView.AlternatingRowsDefaultCellStyle プロパティを使用します。セル スタイルの詳細については、「Windows フォーム DataGridView コントロールでのセルのスタイル」を参照してください。DataGridView.RowTemplate プロパティを使用して、コントロールに追加されるすべての行の基礎として使用される行を定義することもできます。
DataGridView コントロールでは、パフォーマンスの低下を回避できる場合、複数のデータ行にわたって DataGridViewRow オブジェクトが共有されます。大量のデータを扱う場合やパフォーマンスの問題が発生している場合を除き、通常は行の共有を無視できます。共有行は、Index プロパティの値 -1 で示されます。DataGridViewRow クラスの一部のメンバは、共有行では使用できませんが、DataGridViewRowCollection.Item プロパティ経由で行にアクセスすることで、その行の共有を解除できます。別の方法で行の共有を解除することもできます。共有を解除せずに行にアクセスするには、DataGridViewRowCollection.SharedRow メソッドを使用します。大量のデータを扱う場合は、パフォーマンスの低下を回避するため、行の共有と共有解除がどのように行われるのかを知っておく必要があります。詳細については、「Windows フォーム DataGridView コントロールを拡張するための推奨される手順」を参照してください。
継承時の注意 DataGridViewRow からクラスを派生させて新しいプロパティを追加する場合は、Clone メソッドをオーバーライドして、クローン操作時に新しいプロパティをコピーする必要があります。また、基本クラスの Clone メソッドも呼び出して、基本クラスのプロパティが新しいセルにコピーされるようにする必要があります。
この型の使用方法を次のコード例に示します。次の例は「方法 : Windows フォームの DataGridView コントロールの行を操作する」で取り上げている例の一部です。
' Set row labels. Private Sub Button6_Click(ByVal sender As Object, _ ByVal e As System.EventArgs) Handles Button6.Click Dim rowNumber As Integer = 1 For Each row As DataGridViewRow In dataGridView.Rows If row.IsNewRow Then Continue For row.HeaderCell.Value = "Row " & rowNumber rowNumber = rowNumber + 1 Next dataGridView.AutoResizeRowHeadersWidth( _ DataGridViewRowHeadersWidthSizeMode.AutoSizeToAllHeaders) End Sub
// Set row labels. private void Button6_Click(object sender, System.EventArgs e) { int rowNumber = 1; foreach (DataGridViewRow row in dataGridView.Rows) { if (row.IsNewRow) continue; row.HeaderCell.Value = "Row " + rowNumber; rowNumber = rowNumber + 1; } dataGridView.AutoResizeRowHeadersWidth( DataGridViewRowHeadersWidthSizeMode.AutoSizeToAllHeaders); }

System.Windows.Forms.DataGridViewElement
System.Windows.Forms.DataGridViewBand
System.Windows.Forms.DataGridViewRow


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開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


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