COBOLのエピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 06:13 UTC 版)
「COBOL」の記事における「COBOLのエピソード」の解説
COBOLもモダン化を図っているが、COBOL技術者がコボラーと呼ばれるとき、モダンでないプログラミング言語を扱っていることを揶揄するニュアンスを伴っていることがある。[要出典] 「COBOLの冗長さ」は、時折ハッカージョークのネタにされる。例えばCOBOLのオブジェクト指向拡張案「ADD 1 TO COBOL GIVING COBOL」(C++のもじり)などである。 構造化プログラミングを提唱した計算機科学者エドガー・ダイクストラは、各種言語の欠点を挙げた中でCOBOLについて「COBOLを使っていると人は無能になってしまう。COBOLの教育は犯罪とみなすべきである。」と述べた。これが書かれたのは、企業ではCOBOLで新人教育がされ、構造化プログラミングも知らずにGO TO文だらけの巨大なスパゲティプログラムを普通に書いていてレビューと障害修正が大変だった1975年である。 2009年9月18日は「COBOL誕生50周年」とされ、マイクロフォーカスが50周年を祝うサイトを立ち上げた。これはCOBOLという名称が決定された1959年9月18日を、COBOLの誕生日としたものである。また、国内主要COBOLベンダーが設立した非営利団体であるCOBOLコンソーシアムは、最初の公的な仕様書であるCOBOL-60が発行された1960年4月をCOBOL誕生年月とし、2010年4月16日にCOBOL誕生50周年記念セミナーを行っている。 2009年11月、マイクロフォーカスのスチュアート・マギルは、「稼動中のCOBOLプログラムは全世界で2,400億行で、年間30億行が追加されている。全世界のCOBOLプログラマは200万人。フォーチュン500の90%の企業はCOBOLプログラムを使用中。」との趣旨の発言をした。 日本の国家資格である基本情報技術者試験(2000年度までは第二種情報処理技術者試験と呼ばれていた)の午後試験では2019年度まではCOBOLに関する内容が出題されていた(ただし自由選択制であり必須問題ではない)が、2020年度試験より廃止となる。代わりにPythonが追加される予定。
※この「COBOLのエピソード」の解説は、「COBOL」の解説の一部です。
「COBOLのエピソード」を含む「COBOL」の記事については、「COBOL」の概要を参照ください。
- COBOLのエピソードのページへのリンク