CG表現の実験場としての価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:29 UTC 版)
「ウゴウゴルーガ」の記事における「CG表現の実験場としての価値」の解説
CG制作用パソコンのAmigaによる、先進的なCG表現で話題となったTV's TV(1987)やアインシュタイン(1990)の制作者が制作を担当しており、当時珍しかったバーチャルスタジオを使用していた。更に、日本で拡張現実(AR)を最初に実用化した番組シリーズである点も特筆に値する。放送当時はVRが第1次ブームを迎えていたとはいえ、人間の知覚の要求水準からすればコンピュータやセンサの性能が遥かに低く、単発の技術実験的なコンテンツが作られる程度であった。その状況下で、アテレコと同期してリアルタイムに制御されたCGキャラクターを合成し出演者と対話させる形式で、子供向けにシリーズ化されたテレビ番組を制作する事は、世界的に見ても非常に先進的であった。CGキャラクターの描画にはAmigaを使用していた。また、スーパーファミコンのコントローラを改造してAmigaに接続し、アテレコと同時にコントローラを操作することでCGキャラクターを操作していた。また1993年4月に、当時では画期的なCG合成での5日間生放送や、同年8月には美術館にて入場客がその場で描いたCGを「作品」として展示する展覧会を行い、そこをサテライトスタジオとして生中継するなど、メディアアートの実験の場としても大いに活用された。この番組で行われたCG表現に関する実験は、後の番組の基本フォーマットにも大きな影響を与えた。
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