Battle of Naulochusとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Battle of Naulochusの意味・解説 

ナウロクス沖の海戦

(Battle of Naulochus から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/22 19:03 UTC 版)

ナウロクス沖の海戦
戦争:シチリア戦争
年月日紀元前36年9月3日
場所:ナウロクス沖(シチリア
結果:オクタウィアヌス派の勝利
交戦勢力
ポンペイウス軍 オクタウィアヌス派
指導者・指揮官
セクストゥス・ポンペイウス マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ
戦力
軍船 300 軍船 300
損害
撃沈 28
拿捕 255
逃走 17
撃沈 3
セクストゥス・ポンペイウスが鋳されたコイン

ナウロクス沖の海戦(ナウロクスおきのかいせん、: Battle of Naulochus)は、紀元前36年9月3日に反カエサルを貫いたセクストゥス・ポンペイウスと、カエサル派であったオクタウィウスアグリッパを主力とする共和政ローマとの海戦。シチリア島ナウロクス沖で戦われたため、この名がある。

概略

紀元前43年11月、カエサル暗殺英語版後の動乱の中、いずれもカエサル派のオクタウィアヌスマルクス・アントニウスマルクス・アエミリウス・レピドゥスの3人は、「国家再建三人委員会」(trēs virī reī pūblicae cōnstituendae 国家を確立するための3人)を正式な公職としてたちあげ、第二回三頭政治を樹立させて、オクタウィアヌスはイタリア以西、アントニウスはギリシア以東のヘレニズム世界、レピドゥスはエジプトを除くアフリカを分担支配した。

セクストゥス・ポンペイウスは、カエサル・ポンペイウス戦争において紀元前48年9月にエジプトプトレマイオス13世の側近によって殺害されたグナエウス・ポンペイウスの次男である。セクストゥスは、ユリウス・カエサル独裁後も反カエサルを貫き、第二回三頭政治にも反対してシチリア島を本拠にイタリア半島海上封鎖した。

これにより、共和国ローマとセクストゥスは紀元前38年より戦争状態となった(シチリア戦争)。海上封鎖をつづける最後の反カエサル派セクストゥスに対し、オクタウィアヌスは軍を差し向けたが大敗した。その後、ナウロクス沖の戦いで、マルクス・アントニウスの支援とオクタウィアヌス腹心の部下マルクス・ウィプサニウス・アグリッパの活躍により 紀元前36年9月3日セクストゥス軍を撃破した。なお、アントニウスがオクタウィアヌスの援軍に応じたのは、カエサルが成し得なかった自身のパルティア遠征勝利のため、オクタウィアヌスに貸しを作ろうとしたからであろうと推測されている。この直後レピドゥスが打倒オクタウィアヌスを企てシチリア島を独占しようとしたものの、部下がオクタウィアヌスに通じて失敗、同年中に失脚した。

その後、セクストゥス・ポンペイウスは、紀元前35年小アジア西海岸のミレトスで捕らえられ、処刑された。

関連項目


「Battle of Naulochus」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Battle of Naulochusのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Battle of Naulochusのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのナウロクス沖の海戦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS