ネメア川の戦い
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/06 08:46 UTC 版)
ネメア川の戦い | |
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戦争:コリントス戦争 | |
年月日:紀元前394年 | |
場所:ネメア川 | |
結果:スパルタとその同盟軍の勝利 | |
交戦勢力 | |
アクロレイオイ アンピドロイ エピダウロス エーリス シキュオン スパルタ トリピュリア トロイゼン ハリアイ ヘルミオネ マルガナ ラシオン レトリノイ |
アテナイ アルゴス エウボイア オプスのロクリス コリントス テバイ中心のボイオティア |
指導者・指揮官 | |
アリストデモス | 不明 |
戦力 | |
14800人 | 25550人以上 |
損害 | |
1100人 | 2800人 |
ネメア川の戦い(英:Battle of Nemea)はコリントス戦争において紀元前394年にスパルタとその同盟軍とアルゴス・アテナイ・コリントス・テバイ連合軍との間で戦われた会戦である。
背景
スパルタの覇権に対する他のギリシア諸国の不満から紀元前395年にコリントス戦争が始まり、テバイ、アテナイ、コリントス、そしてアルゴスは対スパルタで同盟を結び[1]、軍を動員した。
この動きに対してスパルタは王のアゲシポリス1世がまだ幼かったため、その後見人アリストデモスに軍の指揮権を与え、動員令を出し[2]、小アジアに遠征していたアゲシラオス2世に帰国が命じられた。そしてスパルタとその同盟軍はコリントス領に侵入して略奪を焼き討ちをしながら進軍し、その後に両軍はネメア川で対陣した[3]。
クセノポンによれば[4]、両軍の編成は以下のようであった。スパルタとその同盟軍は重装歩兵がスパルタ軍6000人、エーリス、トリピュリア、アクロレイオイ、ラシオンの軍が3000人、シキュオン軍1500人、エピダウロス、トロイゼン、ヘルミオネ、ハリアイから3000人の計13500人。そしてスパルタ人騎兵600騎、クレタ人弓兵300人、マルガナ、レトリノイ、アンピドロイからの投石兵400人。総兵力は14800人。これに対して連合軍は重装歩兵がアテナイ軍6000人、アルゴス軍7000人、ボイオティア軍5000人、コリントス軍3000人、エウボイアから3000人の計24000人。騎兵はボイオティアから800騎、アテナイから600騎、エウボイアのカルキスから100騎、オプスのロクリスから50騎の計1550騎。そして数は不明ながら、少なくともスパルタ軍より多い数の軽装歩兵。総兵力は(数の分からない軽装歩兵を除外するなら)25550人。戦列では伝統に従って右翼をスパルタ人が占めたのに対し、アテナイ軍がこれに対する形で左翼を、ボイオティア軍が右翼を占めた。
戦い
双方のファランクスは右へと動いた(詳しくは「ファランクス#東地中海でよく見られたファランクス」を参照)。その結果、スパルタ軍は敵の側面に回りこんでアテナイ軍を圧倒したが、スパルタの同盟軍はほとんどが敗走した。アルゴス軍が追撃から戻ってきてスパルタ軍に攻撃を仕掛けようとした時、スパルタ軍はアルゴス軍の先頭を素通りさせてその側面に攻撃をかけて破り、次いでコリントス軍、そしてテバイ軍もまた破った。連合軍が敗走した後、スパルタ軍は敵と始めに激突した場所に戻って戦勝記念碑を建てた[5]。この戦いでスパルタとその同盟軍は1100人、連合軍は2800人の戦死者を出した[6]。
その後
小アジアからギリシアに戻ってきたアゲシラオスはコロネイアの戦いで連合軍を破り、この戦いとあわせてスパルタはギリシア本土での緒戦で優位に立った。
脚注
参考文献
- クセノポン著、根本英世訳、『ギリシア史』(1)、京都大学学術出版会、1998年
- ディオドロスの『歴史叢書』の英訳
「Battle of Nemea」の例文・使い方・用例・文例
- 米国のメキシコとメキシコ系のアメリカの共同体で1862年にプエブラのBattleのフランス人に対するメキシコの勝利を記念するのが観測される5月5日
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
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