BRT構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 01:10 UTC 版)
2027年開業を目標にリニア中央新幹線の計画(一部は実験線として建設中)があり、このうち山梨県内の停車駅が甲府市南部の大津町周辺で固められているが、中心部(甲府駅周辺)からリニア駅建設予定地まで距離があることから新たな公共アクセス手段が計画されている。山梨県ではライトレール(LRT)やデュアル・モード・ビークル(DMV)などいくつかの交通手段が検討されてきたが、安価に整備できかつ輸送量が確保できるバス・ラピッド・トランジット(BRT)での導入が最適であるとの方針を固めている(なお、山梨県リニア課の資料によるとLRTは今後の可能性案として有力視されているBRTと共に併記されている)。 さらに、BRTを導入する場合、バス専用道路と公共車両優先システム(PTPS)の二通りが検討されている。このうちPTPSについては甲府駅から山梨交通敷島営業所間ですでに導入されていることから実績があり、また専用道路方式と比較しても安価であることが利点であるが、ラッシュ時間帯は中心部の慢性的な渋滞に対処できないうえ、マイカー利用者に対して信号をバス優先にするシステムに理解を得られるか懐疑的な点が挙げられている。一方で専用道路方式はPTPSと比較し割高になるが定時性が確保できる利点もある。また甲府駅の近くからリニア駅の近くまで荒川が流れており、ここの右岸河川敷を利用し専用道にする構想でまとめられている。2018年7月現在は、新潟BRTに雰囲気が近い国道358号改良案が優先検討されているが、具体的な国道改良案は発表されていない。また、国道改良案では朝夕の渋滞が解消できるのか、などの疑問を抱く声が山梨県公式サイト内の意見投稿に寄せられている。なお、山梨経済同友会と山梨大学によるチームではモノレール・ライトレール・BRTの順で、整備維持コストがかかる程経済効果も高くなるという分析結果をまとめた。
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