(株)Artplayを起業(2014年 - 現在)
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「五十嵐孝司」の記事における「(株)Artplayを起業(2014年 - 現在)」の解説
2014年、五十嵐はコナミを退社して独立し、新たにコンシューマーゲームに出資してくれるパブリッシャーを探す。そして同年9月、株式会社ArtPlayを設立。中国人実業家の馮剛がCEOを、五十嵐がチーフプロデューサーを務めている。五十嵐はコナミでモバイルゲームの開発をしていたときに取引先の馮と知り合ったが、そのゲームは日の目を見ることはなかった。ふたりはともに以前の会社を去り、馮は新たに設立したモバイルゲーム会社に五十嵐を誘ったが、五十嵐は当初モバイルゲームには携わりたくないとして断っていた。 ArtPlayは中国と日本に事業所を持ち、五十嵐は日本で働いている。同社はモバイルゲームとコンシューマーゲームの両方を手がける会社となることを目標としており、モバイルゲームの利益がコンシューマーゲームの開発につながり、コンシューマーゲームからモバイルゲームのスピンオフが生まれるとしている。2015年、五十嵐は中国で開催されたChinajoyゲーム開発者カンファレンス (CDGC) に出席した。 カプコンを離れて自らのスタジオを設立した稲船敬二がKickstarterを介して新作ゲーム『Mighty No. 9』のクラウドファンディングを実施したことに触発され、五十嵐は新しいプロジェクトのためのKickstarterキャンペーンを立ち上げた。キャンペーン開始の1か月前、五十嵐は2 Player Productions(英語版)の協力を得て、カリフォルニア北部にあるカステッロ・ディ・アモロサ(英語版)でトレイラービデオを撮影した。2015年5月、探索型の悪魔城ドラキュラシリーズのようなメトロイドヴァニアスタイルのゲーム『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』は50万USドルを募ったが、開始から数時間で資金を調達した。最終的には550万USドルを集め、約2ヶ月後にシェンムーIIIによって追い抜かれるまでKickstarterプラットフォームで最も成功したビデオゲームになった。『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』は2019年6月にマルチプラットフォームでリリースされ、好意的なレビューを受けた。 ただし、一部のKickstarter支援者向け特典は、当初に提示された送付期限を大幅に過ぎているにも関わらず、未だに発送されていない。例えば、Steamプラットフォーム向けの特典であるゲームソフトの物理コピーや特製ケースは、同ゲームの開発が完了した時点で送付されることが発表されたが、それがいつになるのかは明言されないまま数年が経過している上(2022年2月時点)、開発の進捗状況についても報告が少なくなっている(2021年10月1日付けで約9ヶ月ぶりに進捗状況が報告されたが、その後再び音信が途絶え、一部の支援特典は未だに発送される見込みがない)。 このような事態が誓約の不履行であるとして、支援者から不満の声も上がっている。 一方で、同作のほかにArtPlayは2015年にモバイルゲーム『Code S Plan』も発表した。 2018年10月、五十嵐はセガとの協業による新たなモバイルゲーム『リボルバーズエイト』を発表した。プレイヤー対プレイヤーのリアルタイムストラテジーゲームである同作は、2019年1月にiOSとAndroidでリリースされた。
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