ARMv8.1-A
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 02:30 UTC 版)
「AArch64」の記事における「ARMv8.1-A」の解説
2014年12月、ARMv8.1-A、「v8.0を超える増分メリット」アップデートが発表された。拡張機能は、命令セットの変更と、例外モデルとメモリ変換の変更の2つのカテゴリに分類された。 命令セットの機能強化には、次のものが含まれる。 AArch64アトミック読み取り/書き込み命令のセット。 一部のライブラリ最適化の機会を可能にするためのAArch32とAArch64の両方の高度なSIMD命令セットへの追加:符号付き飽和丸め2倍乗算積算、上位半分を返す。 符号付き飽和丸め2倍乗算減算、上位半分を返す。 命令は、ベクトル形式とスカラー形式で追加される。 構成可能なアドレス領域に制限されたメモリアクセス順序を提供できるAArch64ロードおよびストア命令のセット。 v8.0のオプションのCRC命令は、ARMv8.1の要件になる。 例外モデルとメモリ変換システムの機能強化には、次のものが含まれる。 新しい特権アクセスなし(PAN)状態ビットは、明示的に有効にされていない限り、ユーザーデータへの特権アクセスを防止する制御を提供。 仮想化のためのVMID範囲の拡大。多数の仮想マシンをサポート。 ページテーブルアクセスフラグのハードウェア更新のオプションのサポート、およびオプションのハードウェア更新されたダーティビットメカニズムの標準化。 仮想化ホスト拡張機能(VHE)。これらの拡張機能は、ホストオペレーティングシステムとゲストオペレーティングシステム間の移行時に関連するソフトウェアオーバーヘッドを削減し、タイプ2ハイパーバイザーのパフォーマンス向上。拡張機能により、ホストOSは、実質的な変更なしに、EL1ではなくEL2で実行。 OSがハードウェアサポートを必要としない場合に、オペレーティングシステムで使用するために一部の変換テーブルビットを解放するメカニズム。 上位バイトはメモリのタグ付けを無視する。
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