A380-800型機
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「エアバスA380」の記事における「A380-800型機」の解説
旅客仕様の基本型で、2007年10月25日にシンガポール航空が商業飛行を開始した。 型式名と装備エンジンの一覧機種エンジン型式証明取得A380-841 R-R Trent 970-84/970B-84 2006年12月12日 A380-842 R-R Trent 972-84/972B-84 2006年12月12日 A380-861 EA GP7270 2007年12月14日 出典: R-R: ロールス・ロイス、EA: エンジン・アライアンス 当面はこの型のみの販売・引渡しを行うことにしており、 機体重量の軽減 アビオニクスの改善(新たに開発されるA350との共通性を高めたデザインが予想されている) より効率的なエンジンの搭載(これもA350向けに新たに開発されるTrentXWBの装備が考慮されている) 最大離陸重量の増加による航続距離の延伸 など、段階的な性能向上プログラムも検討されている。これらの改良を取り入れた第一段階の生産機は2012年頃から納入されると考えられている。この機体はエアバス社のエンジン換装型新型機プログラムと同様に、A380もA320neoやA321neoなどといった一連の「neoシリーズ」に加わる事となり、「A380neo」として改良が施された新型機となる。2016年にはUAEのエミレーツ航空が、改良機構想の「A380neo」に関する発表を行っており、同社はエンジン換装などが施されない場合でも、アビオニクスを中心とした改良機を追加発注する用意があるとしている。 2015年6月に2機の発注を検討していることが報道されたユナイテッド航空も含めると、A380-800型機を導入した航空会社数は世界全体で14社となる。この発注が実現に至った場合、ユナイテッド航空がアメリカ合衆国の航空会社として初めてのA380-800型機発注となる。アジアではシンガポール共和国のフラッグキャリアであるシンガポール航空が、A380シリーズ全体でのローンチカスタマーとして初号機を受領し、シンガポール発欧米路線やオセアニア路線などで活躍している他、保有機材数としてもアジア地区最多の機数を有している。その他にタイ国際航空などが、繁盛期ごとの臨時定期便で日本の成田国際空港へ定期乗り入れを行っている。 現状ではエミレーツ航空がA380-800型機の最大の顧客で、2016年3月には日本のスカイマーク向けに製造途中だった機材を引き受ける形で2機追加購入する契約を結んでいる。
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