7章あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 14:07 UTC 版)
詳細は「7月20日事件」および「ヴァルキューレ作戦」を参照 北アフリカ戦線に赴いたエルヴィン・ロンメルは、古代遺跡からコプト教徒の碑文を発見する。碑文には「1944年に、野獣の帝国がユダヤの民を虐殺し、二柱の邪神に供物として捧げる」(要約)という予言と、邪神の姿が記されていた。一方でヒトラーは、導師テッパ=ツェンポが説く「アーリア人=チベット起源説」に傾倒する。 1944年。クラウス大佐は、円錐形の頭部をもつ巨影が人々を襲う悪夢を見る。夢の中に現れたロマ人の黒髪の女は、あいつが目覚めたら世界は滅んでしまうと言う。その後、クラウス大佐はロンメル閣下に極秘裏に呼び出され、総統を暗殺して国防軍がクーデターを起こす計画を知らされる。同志9人はいずれもユンカー出身のエリート軍人であった。ナチスの黒魔術を排除した新しい時代を作る決意を秘め、決行日は7月20日とされた。 またロンメルがクラウスに提供した資料には、ナチ高官が異界のものたちと関わりを持つ証拠が記録されていた。クラウスも自らの目で怪異の目撃者となる。敵もまたクラウスらを警戒しており、資料をすり替えたり、関係者に濡れ衣を着せてゲシュタポに逮捕させるなどの行動に出る。クラウスは「自分に悪魔祓いをやらせてください」と、暗殺の実行者に志願する。総統と、同席するツェンポ導師を殺すために時限爆弾が用意された。 7月20日の会議の出席者は、ヒトラー総統を含めた24人。クラウスは爆弾の入った鞄を持ち込み、鞄を置いて逃走する。入室してきた導師が爆弾を見抜いた正にそのとき、爆発が起こり、導師とマイ少佐、ほか将軍4人が爆死する。だがヒトラーは、一時的に聴覚が狂っただけで、全くの無傷であった。激怒したヒトラーは、死ななかったことで逆に運命を確信する。クラウス・フォン・シュタウフェンベルクは即日銃殺され、ロンメル元帥は後日自殺する。クラウスの悪魔祓いは失敗し、さらなる虐殺を呼んだにすぎなかった。ヒトラーは、暗殺計画に加担した者全員を処刑し、収容所の全ユダヤ人を処分するよう命令をくだす。
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