7つの前奏曲とは? わかりやすく解説

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スクリャービン(スクリアビン):7つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):7つの前奏曲7 Preludes  Op.17作曲年: 1895-96年  出版年1897年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ニ短調 d moll2分00 No Image
2 変ホ長調 Es dur1分00 No Image
3 変ニ長調 Des dur2分00 No Image
4 変ロ短調 b moll1分00 No Image
5 ヘ短調 f moll1分30秒 No Image
6 変ロ長調 B dur2分00 No Image
7 ト短調 g moll1分30秒 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 《24の前奏曲 作品11と共に1897年出版され数々前奏曲集1つ

第1曲目 ニ短調 4分の3拍子 アレグレット
 24歳時にパリ作曲された。右手一貫して8分音符を弾く一方で左手3分割4分割、5分割音価変化させていく。

第2曲目 変ホ長調 4分の2拍子 プレスト
 24歳時にパリ作曲された。左手の3連音符のうち、2つ音符が拍の前にずらされた、クロス・フレーズの曲となっている。また、全体的にオクターヴ多用している。

第3曲目 変ニ長調 4分の3拍子 アンダンテ
 24歳時にパリ作曲された。黒鍵基調とした曲である。左右それぞれにたゆたうような音の動きをみせる。また、時折、2対3ポリ・リズムみられる

第4曲目 変ロ短調 2分の3拍子 レント
 23歳時にモスクワ作曲された。休符織り混ぜたメロディーに、一貫して8分音符を弾く左手単音添えられている。この左手大きなうねりと小さなうねりの混ぜ合わせとなっている。

第5曲目 ヘ短調 8分の9拍子 プレスティッシモ
 23歳時にモスクワ作曲された。下降音型の特徴的な16分音符による右手に、オクターヴ主体とした8分音符による左手添えられている。全体的に大きなディナーミク求められる途中で僅か数小節にpが指示されるところがあるが、そこでもこの曲のもつ勢い衰退することはない。

第6曲目 変ロ短調 8分の6拍子 アレグロ・ドロローソ
 23歳時にペテルブルク作曲された。息の長い上声メロディー全音半音絶妙な配置をみせる内声一歩一歩むような低声基調としているが、声部の数変化する

第7曲目 ト短調 8分の9拍子 アレグロ・アッサイ
 23歳時にペテルブルク作曲された。フレーズ多様な長短みられるメロディーに、幅広い音域動き回る左手添えられている。時折内声聞こえ低音オクターヴ重ねられたりする。扱うディナーミクの幅は広く最後はこの曲集全体静かに締めくくる


7つの前奏曲




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