64ビットCPU
【英】64-bit CPU
64ビットCPUとは、データの処理を64ビット単位で行うCPU(マイクロプロセッサ)のことである。
64ビットCPUは1990年代に登場しはじめ、PC向けの製品としては2000年代中頃より本格的に普及を始めた。代表的な製品としては、IntelのItanium、AMDのAthlon 64などを挙げることができる。64ビットCPUを搭載したPCは、64ビットパソコンなどと呼ばれる。
64ビットマイクロプロセッサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 08:05 UTC 版)
「マイクロプロセッサ」の記事における「64ビットマイクロプロセッサ」の解説
Alpha・MIPS・SPARCなどのRISCプロセッサでは、1990年代初頭から64ビット化が行われており、特にAlphaは32ビットアーテクチャが存在せず、当初から64ビットプロセッサとして登場した。PC(PC/AT互換機とMacintosh)向けマイクロプロセッサは21世紀に入ってから64ビット化が行われた。2003年4月にAMDのOpteronが、同年6月にはIBMのPowerPC G5が出荷開始され、AMDのAthlon64は2003年9月、インテルXeonは2004年である。 Power Mac G5が最初の64ビットデスクトップとして登場したあと、AMDが2003年9月にAthlon 64でx86(IA-32)アーキテクチャを拡張したAMD64アーキテクチャの64ビットチップを導入し、それに続いてインテルがAMD64互換のIA-32eアーキテクチャの64ビットマイクロプロセッサを登場させるに及んで、Windowsパソコンにも64ビットデスクトップ時代が到来した。AMD64は32ビットの従来のアプリケーションも使用できると同時に、64ビットに対応したオペレーティングシステムやアプリケーションで動作させることにより、プロセッサの性能と機能を発揮させることができる。AMD64における64ビット化では、レジスタのサイズとともにレジスタの数も倍増し性能の向上に貢献している。デスクトップ向けでは64ビットWindowsはドライバの非互換性からあまり普及していないので、デスクトップではIntel 64/AMD64プロセッサは高速な32ビットCPUとして使われていることが多い。 PowerPCの64ビットへの移行は1990年代前半のプロセッサ設計当時から意識されていたため、互換性は大きな問題を起さなかった。既存の整数レジスタはデータバス幅に合わせて拡張されている。IA-32と異なり、既に32本の汎用レジスタと32本の浮動小数点レジスタを持っていたのでレジスタの本数は増加していない。 またIBMメインフレームのz/Architectureも、64ビットマイクロプロセッサであり、IBM z10などがある。
※この「64ビットマイクロプロセッサ」の解説は、「マイクロプロセッサ」の解説の一部です。
「64ビットマイクロプロセッサ」を含む「マイクロプロセッサ」の記事については、「マイクロプロセッサ」の概要を参照ください。
- 64ビットマイクロプロセッサのページへのリンク