4代目庁舎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 08:24 UTC 版)
1号館から4号館まで存在。うち甲府市が独自に建設したのは1号館のみであり、2号館から4号館は既存建物を取得のうえ改装し使用していた。2010年(平成22年)に新庁舎工事のため全建物が解体された。 1号館 上述の3代目庁舎が無理な拡張工事により腐朽化しており、労働基準局からも退去を迫られていた一方で財政再建団体に指定されていたことから新庁舎建設ができずにいたが、1960年(昭和35年)に再建額を完済する目処がついたことから内藤多仲設計により着工され、1961年(昭和36年)に3代目庁舎と同じ区画の北側(県庁・甲府駅寄り)に事務棟と議会棟が竣工した。 事務棟は鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建、議会棟は地上2階建、延床面積は2棟合わせて約8,840m2、建物高は25.40m(事務棟)である。2棟あわせて1つの館にまとめられていたが、議会棟は「別館」とも呼ばれていた。 2号館 1964年(昭和39年)に甲府中央郵便局の建物として竣工。地上3階地下1階、延床面積約2,110m2、建物高12.60m。1975年(昭和50年)郵便局移転により取得。当初は「中庁舎」であったが、3号館取得に合わせ変更されている。 3号館 1931年(昭和6年)に逓信省(のちにNTT錦支局)の建物として竣工。地上2階建、延床面積は約600m2、建物高7.80m。甲府市役所と同じ区画にあり、区画をすべて市庁舎敷地にする目的から1995年(平成7年)に西別館と交換で取得。取得後駐車場用地確保を目的に一部が取り壊されている。 なお、当初は1929年(昭和4年)竣工とされていたが、市の調査により4号館と一体の建物と判明したことから4号館と同じ竣工年に変更されている。 4号館 1931年(昭和6年)に旧甲府中央郵便局の建物として山田守の設計により竣工。地上2階建、延床面積は約1,700m2、建物高12.30m。1975年(昭和50年)に上述の2号館とあわせ取得。当初は「南庁舎」(上述の南庁舎とは別)であったが、3号館取得に合わせ変更されている。 3号館同様歴史ある建物であることからこの庁舎は保存運動も展開されたが、耐震補強を含めた保存費用が膨大になることや新庁舎建設に充当される補助金の条件に抵触することなどから保存を断念している。
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