3DMark Vantage
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「3DMark」の記事における「3DMark Vantage」の解説
2008年リリース。DirectX10及びシェーダーモデル4.0に対応しており、これを搭載するWindows Vista以降のOS対応となっている。64ビット版にも対応している。それ以前のバージョンには対応しておらず、Windows XPでは動作しない。 なお、最初のリリースであるBuild 1.0.0が日本時間2008年4月に公開されたが、いくつかの問題があったため、それらを修正したBuild 1.0.1が同年5月22日と6月2日に公開された。その後2010年2月11日に1.02が公開され、2011年3月15日には「Build」から「Version」へと表記変更が成された上でVersion 1.1.0が公開されている。 当初「Trial Edition」(体験版)として配布された無料版は1度しか実行出来ないという制約が設けられていたが、後発の3DMark11の公開後に発表されたVersion1.1.0からは、実行回数無制限の「Basic Edition」へと切り替えられている。 リリース時期に前後にして登場しているマルチコアCPUやマルチGPU、さらに物理演算エンジンであるPhysXプロセッサの登場によって性能の差が大きく広がったため、パソコンの性能に合わせた4種類のプリセットパターンを用意している。この内1.0.2以前のbuildにおいて、体験版で起動できたのはPerformanceが1度のみである。 Entry ローエンドクラスのグラフィックカードを対象。128MB以上のグラフィックメモリ、1024×768ドットのディスプレイ解像度が求められる。 Performance ミドルクラスのグラフィックカードを対象。256MB以上のグラフィックメモリ、1280×1024ドットのディスプレイ解像度が求められる。 High ハイエンドクラスのグラフィックカードを対象。512MB以上のグラフィックメモリ、1680×1050ドットのディスプレイ解像度が求められる。 Extreme 最上級のグラフィックカードを対象。512MB以上のグラフィックメモリ、1920×1200ドットのディスプレイ解像度が求められる。 デモとしては、下記の4種類が行われる。 Jane Nash ゲーム『トゥームレイダー』を彷彿させる、一人称のアクションゲームのように描画される。 New Calico 小惑星群で繰り広げられる艦隊戦が繰り広げられる。 AI (Merry Go Round AI Show) プロペラ機によるエアレースを描画。人工知能による制御に関する処理を計測する。 Physics(Crash’n’Burn Physics) AIと同じくエアレースの描画だが、PhysXソフトウェアライブラリを適用した物理演算処理の能力を計測する。
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