2025年の台風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 14:48 UTC 版)
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本記事に含まれる熱帯低気圧の中心気圧や風速、発生場所・日時等及びそれらの出典は発表された直後の速報値である可性があります。気象庁は台風消滅後も事後解析を行い、その結果を確定値として公開します。確定値が公開された場合、データを確定値に修正していますが、各節中の出典は速報値のままであるものが殆どとなります。資料として利用される際にはご注意ください。なお、確定値の出典である気象庁HPのリンクは、#各熱帯低気圧の影響の「出典」にまとめて掲載してあります。(2021年8月)
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台風が発生した場合、情報が錯綜する場合があります。その場合は、気象庁などの政府機関の発信する情報を確認してください。
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軌跡の地図 | |
最初の熱帯低気圧発生 | 2月11日 |
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最初の台風発生 | 6月11日 |
最も強かった 台風 |
4号(ダナス) – 970 hPa, 65 kt |
熱帯低気圧の総数 | 10 |
台風の総数 | 6 |
タイフーンの総数 | 3 |
スーパータイフーンの総数 | - |
超大型台風の総数 | 0 |
総死亡者数 | 7 |
総被害額 | 0,000ドル (2025 USD) |
2023, 2024, 2025, 2026, 2027 |
2025年の台風(2025ねんのたいふう、太平洋北西部および南シナ海[注 1]で発生した熱帯低気圧)のデータ。データは基本的に日本の気象庁の情報に基づき、気象庁が熱帯低気圧としていない一部のものについては、合同台風警報センター (JTWC) のみに準拠する
月別の台風発生数
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
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2 | 4 | 6 |
各熱帯低気圧の活動時期

各台風の活動時期

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この節は、速報値で書かれています。詳細は、確報値の更新までお待ちください。(2025年6月)
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シビア・トロピカル・ストーム (JMA) | |||
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カテゴリー1 タイフーン (SSHWS) | |||
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発生期間 | 6月11日 – 6月15日 | ||
ピーク時の強さ | 60 kt (10分間平均) 980 hPa |
台風1号(ウーティップ)
202501・01W
6月11日午前9時、気象庁は台風1号が南シナ海上で発生したと報道した[1]。これは、統計史上5番目に遅い台風1号発生となる[2]。
JTWCは6月14日9時ごろに、台風1号(ウーティップ)がカテゴリー1の台風に昇格したと発表した。
台風はその後、同日15時頃に広東省湛江市付近に上陸し、翌日3時に熱帯低気圧に降格した[3]。
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この節は、速報値で書かれています。詳細は、確報値の更新までお待ちください。(2025年6月)
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トロピカル・ストーム (JMA) | |||
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トロピカル・ストーム (SSHWS) | |||
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発生期間 | 6月23日 – 6月25日 | ||
ピーク時の強さ | 35 kt (10分間平均) 1004 hPa |
台風2号(セーパット)
202502・02W
6月23日9時、気象庁は台風2号が小笠原近海で発生したと報道した。
シビア・トロピカル・ストーム (JMA) | |||
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トロピカル・ストーム (SSHWS) | |||
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発生期間 | 7月3日 – 7月8日 | ||
ピーク時の強さ | 55 kt (10分間平均) 990 hPa |
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この節は、速報値で書かれています。詳細は、確報値の更新までお待ちください。(2025年6月)
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台風3号(ムーン)
202503・04W
気象庁は、7月3日3時頃南シナ海上で、台風3号が発生したと発表した。[4]
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この節は、速報値で書かれています。詳細は、確報値の更新までお待ちください。(2025年6月)
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タイフーン (JMA) | |||
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カテゴリー3 タイフーン (SSHWS) | |||
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発生期間 | 7月5日 – 7月10日 | ||
ピーク時の強さ | 65 kt (10分間平均) 970 hPa |
台風4号(ダナス)
202504・05W
気象庁は、7月5日3時頃南シナ海上で、台風4号が発生したと発表した。[5]その後台風は急速に発達していき7月6日の午前9時には、暴風域を伴い同日15時には、強い勢力に達した。その勢力のまま南シナ海上を北上し、台湾中部に上陸した。[6]
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この節は、現在進行形で発生している熱帯低気圧について取り扱っています。 最新の情報は気象庁などの政府機関でご確認ください。(2025年6月)
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台風5号(ナーリー)
202505・06W
シビア・トロピカル・ストーム (JMA) | |||
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トロピカル・ストーム (SSHWS) | |||
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発生期間 | 7月13日 – 現在 | ||
ピーク時の強さ | 55 kt (10分間平均) 985 hPa |
気象庁は、7月13日3時頃小笠原近海で、台風5号が発生したと発表した。[7]気象庁によると、台風5号は、7月15日午前2時北海道襟裳岬付近に上陸した。[8]同日午前9時頃、オホーツク海にて温帯低気圧になった[9]。
気象庁が台風と分類しなかった熱帯低気圧
TD03W
6月24日に気象庁の天気図に記載された。JTWCはこの熱帯低気圧に対して、6月25日の午後3時に熱帯低気圧番号を付与した。
SD07W
7月11日ごろに、気象庁の天気図に記された。もともと、気象庁の天気図は上では台風4号と同じ低圧部のまとまりとして記されていたが、台風4号が台湾の西側を北上する過程で、低圧部が2つに分離して、低圧部の東側の半分が別の熱帯低気圧となった。JTWCは7月13日に、該当する熱帯低気圧を亜熱帯低気圧(=Sub Tropical Depression)と定義して発表した。7月14日午前6時に九州南部に上陸した。
TS08W
JTWCが、7月14日0時に小笠原諸島の上空に熱帯低気圧が発生したと発表した。その6時間後には、トロピカル・ストームの勢力へ至ったと発表した。
各熱帯低気圧の影響
台風・ 熱帯低気圧 |
名称 | 期間 | 大きさ・ | 階級 | 最大風速 | 最低気圧 | 影響地域 | 被害額(百万ドル) | 死者・行方不明者数(人) | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TD | - | 2/11 - 2/17 | - | TD | - | 1006hPa | (ベトナム) | - | - | |
台風1号・01W | ウーティップ | 6/11 - 6月15日 | - | STS | 30m/s(60kt) | 980hPa | 中国、ベトナム、カンボジア、ラオス、フィリピン | 軽微 | - | [11] |
TY | 35m/s(65kt) | 979hPa | ||||||||
TD | (オーリング) | 6/11 - 6/13 | - | TD | 13m/s(25kt) | 1002hPa | - | - | - | [11] |
TD | 13m/s(25kt) | 1004hPa | ||||||||
台風2号・02W | セーパット | 6/22 - 6/25 | - | TS | 18m/s(35kt) | 1004hPa | (日本) | - | - | |
TS | 20m/s(40kt) | 1000hPa | ||||||||
TD・03W | - | 6/24 - 6/26 | - | TD | - | 1004hPa | (中国) | - | - | |
TD | - | 1004hPa | ||||||||
台風3号・04W | ムーン | 7/3 - 7/7 | - | STS | 25m/s(50kt) | 990hPa | (小笠原諸島) | - | - | |
TS | 25m/s(50kt) | 982hPa | ||||||||
台風4号・05W | ダナス | 7/5 - 7/11 | 強い | TY | 35m/s(65kt) | 970hPa | 台湾・中国本土 | >10万ドル | 7人 | |
TY | 45m/s(100kt) | 954hPa | ||||||||
台風5号・06W | ナーリー | 7/12 - 7/15 | - | STS | 25m/s(35kt) | 985hPa | 小笠原諸島・日本 | - | - | |
TS | 25m/s(35kt) | 983hPa | ||||||||
SD・07W | - | 7/12 - 7/14 | - | TD | - | 992hPa | 日本 | - | - | |
SD | 15m/s(30kt) | 993hPa | ||||||||
TS08W | - | 7/14 - | - | - | - | - | (日本) | - | - | |
TS | 20m/s(40kt) | 1000hPa | ||||||||
- 「期間」は熱帯低気圧として存命した期間を表す。台風が熱帯低気圧に変わった場合、熱低化から消滅までの期間も含む。
- 「階級」は気象庁が示す国際分類で、TD=トロピカル・デプレッション、TS=トロピカル・ストーム、STS=シビア・トロピカル・ストーム、TY=タイフーンである。STY=スーパータイフーンは、合同台風警報センター(JTWC)の分類で、タイフーンのうち最大風速が130kt(約65m/s、1分間平均)以上のもの。
- 合同台風警報センター(JTWC)の表記のうち、MD=モンスーン・ディプレッション(モンスーン型の熱帯低気圧)、WV=トロピカル・ウェーブ(高気圧の縁に出来る熱帯の波)、DB=トロピカル・ディスターバンス(熱帯擾乱)、DS=ディスィペインティング(散逸擾乱)、IN=インランド(地形性低気圧)、SD=サブ・トロピカル・ディプレッション(亜熱帯低気圧)、SS=サブ・トロピカル・ストーム(亜熱帯性台風)、EX=エクストラ・トロピカル・システムズ(温帯低気圧またはそれに準ずるもの)をそれぞれ表す。このうちWV,DBはLPA(低圧部)に属し、MD、SDは熱帯低気圧に属する。
- なお、米軍の2025年の最終事後解析は2026年8月31日に公開される予定の資料を出典にて明記する。
- 上段は気象庁の情報、下段はJTWCの情報である。
日本に上陸または通過した台風の影響
台風・ 熱帯低気圧 |
名称 | 期間 | 警報レベル | 暴風 | 波浪 | 高潮 | 大雨 | 影響地域 |
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台風5号 | ナーリー | 7/12 - 現在 | 警報 | STS | 25m/s(35kt) | 985hPa | 北海道南部 | |
TS | 25m/s(35kt) | 983hPa | ||||||
脚注
注釈
- ^ 気象庁の観測対象範囲である東経100度から180度までの北半球。
出典
- ^ “News dig”. TBS (2025年6月11日). 2025年6月11日閲覧。
- ^ “デジタル台風:2025年台風1号(ウーティップ|WUTIP)”. デジタル台風. 2024年6月15日閲覧。
- ^ “台風1号 熱帯低気圧に変わりました”. tenki.jp (2025年6月15日). 2025年7月16日閲覧。
- ^ “台風3号が発生 進路予想に幅”. NHK (2025年7月3日). 2025年7月7日閲覧。
- ^ “ウェザーニュース”. ウェザニュース (2025年7月5日). 2025年7月7日閲覧。
- ^ “台風4号(だ那須)、台湾中部上陸” (2025年7月6日). 2025年7月7日閲覧。
- ^ “台風5号が発生”. NHK (2025年7月13日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ “【速報】台風5号 午前2時ごろ北海道襟裳岬付近に上陸 気象庁”. テレビ朝日 (2025年7月15日). 2025年7月15日閲覧。
- ^ “台風5号は温帯低気圧に変わりました 午後も北海道の沿岸は高波に警戒”. tenki.jp (2025年7月15日). 2025年7月16日閲覧。
- ^ “台風2号発生”. Yahooニュース (2025年6月23日). 2025年7月1日閲覧。
- ^ a b “【台風進路】台風1号発生か?”. Yahoo! ニュース. Yahoo! ニュース (2025年6月11日). 2025年6月11日閲覧。
外部リンク
- 2025年の台風のページへのリンク