2020年7月政治局拡大会議(第7期第14回政治局拡大会議)
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「朝鮮労働党第7期中央委員会」の記事における「2020年7月政治局拡大会議(第7期第14回政治局拡大会議)」の解説
2020年7月2日に第7期第14回政治局拡大会議として開催され、以下の項目が討議された。 悪疫(新型コロナウイルス)を防ぐための6カ月間の活動状況を総括し、国家非常防疫活動を強化して現在の防疫形勢をより強固にするための問題 平壌総合病院の建設を促し、医療サービスのための人的および物質的・技術的保障対策を立てることに関する問題 政治局拡大会議で行った演説の中で金正恩は「新型コロナウイルスの国内への流入を徹底して防ぎ、安定した防疫態勢を維持できている。誇らしい成果を挙げているが、周辺の国々で再拡大が続いている。拙速な防疫措置の緩和は、取り返しのつかない致命的な危機を招くことになる」と述べ、対策をさらに強化するよう指示し、周辺国との間で、人の往来や物資の移動制限を続けることを示唆した。 一方で、金正恩は「非常防疫活動が長期性を帯びることで、活動家の間で次第に蔓延している放心と傍観、慢性化した傾向と非常防疫規律違反傾向について厳しく批判し、早まった防疫措置の緩和は想像することも、挽回することもできない致命的な危機を招くことになると重ねて警告し、各部門、各単位がこんにちの防疫形勢がよいと自己満足、陶酔して緊張性を緩めることなく伝染病流入の危険性が完全に消失する時まで非常防疫活動をいっそう強化しなければならないと強調した」としている。 また、平壌総合病院の建設に関する討議の中で金正恩は「平壌総合病院建設者の非常な精神力と献身的な努力によって、困難で不利な条件を果敢に克服し、建築工事が日程計画通りに頑強に推進されていることに満足の意を表し、平壌総合病院を人民に実際に最上級の先進的な医療サービスを行えるように世界的水準に立派に完工する上での早急な対策を取るための国家的な強力な措置を取り、施工部門、資材供給部門、運営準備部門に提起される具体的な課題を提示した。」と報じられたが、建設現場では病院建設工事に動員された朝鮮人民軍の兵士19人が死亡したり、脱走兵が続出しているとの報道もある。 なお、この拡大会議では「組織問題(党幹部の人事)」は議題として扱われていないが、デイリーNKジャパンは7月8日に配信した記事で北朝鮮の内部情報筋からの情報として、金与正が拡大会議に政治局員として参加していたと報じている。
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