2015年ワールドカップイングランド大会
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「エディー・ジョーンズ (ラグビー指導者)」の記事における「2015年ワールドカップイングランド大会」の解説
2013年11月から歴代最多連勝記録11を達成し、2013年6月のウェールズ戦や2014年6月のイタリア戦での初勝利など数々の実績を挙げていたが、ジョーンズは「日本ラグビーを変えるにはW杯で勝つことがすべて。サッカーみたいにW杯で勝てないチームになりたくはない」とW杯での勝利に強いこだわりをみせていた。ジョーンズは、日本独自のスタイル「ジャパン・ウェー」を掲げ、俊敏性、フィットネス、スタミナを生かした攻撃ラグビーを磨き上げた。また、2014年12月にはジョゼップ・グアルディオラと会談し「ラグビーとサッカーはボールを常にスペースに運ぶということでとても似ている。そしてバイエルンとグアルディオラが以前率いていたバルセロナは、私たちが見てきた中で一番素晴らしいパスサッカーをしていた。その原理原則は同じなんだ」と語るなど、ワールドカップへ向けての準備を進めていた。 2015年9月19日、W杯イングランド大会の初戦で南アフリカと対戦したが、英国の大手ブックメーカー・ウィリアムヒルにおける事前の南ア勝利の倍率は1倍で、勝利は確定的とされていた。しかし、試合は終了間際に途中出場のカーン・ヘスケスが逆転トライを挙げ34-32で勝利。勝利宣言してきたジョーンズも「本当に感慨深いとしか言いようがない。南アフリカを破るなんて、最後の結果が本当かどうかを疑った。選手たちは勇敢なんてもんじゃない」と語るほどのW杯史上最大のアップセットとなった。続くスコットランド戦は中3日の日程などに苦しみ敗れたが、サモア戦・米国戦と連勝し、目指してきた8強進出は逃したもののW杯で3勝を挙げた。なお、ジョーンズが掲げた「ジャパン・ウェー」は社会現象となり、例えば自民党の農林部会長に内定した小泉進次郎は「ジャパン・ウエー」を応用し農業分野での仕事に取り組むなどとこの言葉を使用した。
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