2回目の爆発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 22:13 UTC 版)
午前9時45分、爆破音が学校から聴こえた。キーホー宅に向かっていた救助員達は引き帰し、学校に向かうことになった。また、生徒の両親達も学校に集まりはじめた。 第1学年の教師がAP通信の記者に語ったところでは、爆発は恐ろしい地震のようであったとのことである。 まるで床が数フィートも跳ね上がった様でした。 最初の衝撃の後、しばらくは目が見えなくなったみたいですし。空中が、生徒や飛んでいる机、本でいっぱいになっている様に見えました。生徒達は空中高く放り投げられ、校舎の外に投げ出されたのもいましたよ。 校舎の北側部分が崩壊し、校舎の外壁の多くは崩れ落ちた。屋根の先端は地面に落下した。キーホーの隣人のある男性は、こう証言している。 およそ5、6人の生徒が崩れ落ちた屋根の下敷きになっていて、瓦礫から腕が見えている子や、脚が見えている子、頭の見えている子がいたんだ。誰が誰なのかは、みな埃や瓦礫、血に覆われていて見分けが付けられなかったよ。屋根を退かすのには私達では頭数が足りなかったんだ。 この男性は自分の農場に引き帰し、生徒達に被さっている瓦礫を動かすのに必要な太いロープを農場の屠畜場から持って来ることにした。そのすれ違い様に、キーホーが自動車で学校に向かって行くのを目撃している。 彼はにっこり笑って手を振ってたな。彼が笑った時、彼の歯が上下両方とも見えてた。 爆発現場の学校は混乱を極めていた。目撃者の1人は次のように語っている。 次から次へと母親達が学校へ走ってきて自分の子供の行方を探し回ってたけど、芝生の上で力尽きている自分の子供を見つけると泣き崩れちゃってたよ。学校の瓦礫の除去に勤しむ男達はあっと言う間に100人以上になって、同じくらいの人数の女達が、狂ったように材木やレンガの破片をまさぐって自分の子供を探し出そうとしてたな。
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