1981年製作(現代ぷろだくしょん版)
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「裸の大将放浪記」の記事における「1981年製作(現代ぷろだくしょん版)」の解説
1981年7月21日、現代ぷろだくしょんによって劇場映画『裸の大将放浪記〜山下清物語〜』が制作され、松竹配給による全国公開となった。 この作品では制作会社の作風も強く影響し、ドラマのようなメルヘンチックなストーリーではなく、清の生涯を追ったヒューマンタッチな作品となっており、シリーズ定番衣装である山下清の「短パンにランニングシャツ」という場面での登場は一部のみで、学園の制服、半纏、着物、裸にタオル一枚といった服装も登場する。 この年の国際障害者年記念作品として制作されており、清が生まれ育った当時の障害者がおかれた社会的境遇、その中で才能がいかに芽生え、大成していったかを追う作品として仕上がっている。作中、母親は「障害のある子どもたちの親のほとんどは、子どもより先に逝かねばならない苦しみを恐れながら生き、自分が死んだ後の子どもたちの将来を憂いながら死んでいる」と残された障害児(者)たちの親の苦しみを訴え、清は才能と短命ゆえにまだ幸運な存在だったのだ という事など、障害者とその家族に対する理解と支援を強く訴える、メッセージ性の強い社会派作品でもある。そのため上記テレビドラマとは全く異なる内容から評価が分かれるが、様々な関連各機関より協賛および推薦を受けている。 なお映像ソフトはVHS、DVDともに北星を発売元として角川映画が発売協力および販売を行っている。
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