1980年代・1990年代(平成以降)の新しい表現者たち
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詳細は「Category:20世紀日本の写真家」および「Category:21世紀日本の写真家」を参照 この節の出典: 1970年代末に現れた、写真作品を絵画作品同様、芸術品として展示販売するツァイト・フォト・サロンやフォト・ギャラリー・インターナショナルなどは、印刷メディアから写真作品を独立させ、写真家の意識を変革させ、写真美術館の設立を求める気運となって、1980年代末以降、川崎、横浜、東京などに相次いで写真部門をもつ美術館が開館した。なかでも入江泰吉記念奈良市写真美術館は古都の美を撮り続けた入江泰吉の記念館であり、酒田市の土門拳記念館に続く写真家個人をたたえる施設として設けられた。植田正治や杉本博司、柴田敏雄らは完成度の高い作画力とユニークな視点で、内外で高く評価された。そして1980年代、1990年代を貫いてもっとも際だったのは荒木経惟である。「アラーキー」の異名とともに現代日本を代表する写真家となった。さらに現代美術と重なり合う写真表現の場が目覚ましい成果を示したのもこの時代である。自身の変幻を写真にする森村泰昌はその代表であり、国際的な名声を博している。また写真機材の低廉化もあって若い女性と高齢者の写真ファンやアマチュアが増加するのが1990年代であり、HIROMIX、蜷川実花ら若い人気女性写真家が撮影した「ガーリーフォト」と呼ばれる一傾向も登場した。1990年代末からはデジタル技術の応用が写真界全般に浸透し、写真の実体的な概念が大きく変わりつつある。
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