1975年中華民国立法委員増額選挙
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1975年中華民国立法委員増額選挙(1975ねんちゅうかみんこくりっぽういいんぞうがくせんきょ、繁: 1975年中華民國立法委員選舉)は、1975年(民国64年)12月20日に行われた中華民国(台湾)の立法府である立法院を構成する立法委員を選出する選挙である。
中華民国政府が台湾に移転する前の、1948年に実施された第1回立法委員選挙の後、中国共産党政権(中華人民共和国)の誕生で大陸地区における立法委員の改選が事実上不可能となり、そのまま議員職に留まり続けている資深(古参)議員を除く、増額委員52名(台湾地域で改選される37名と総統により任命される華僑15名)が選出された。
概要
1972年6月29日に改正された「動員戡乱時期における自由地区での中央民意代表の増額選挙法」により定期的な増額選挙を実施することが決定されており、1972年に選出された増額委員の任期満了に伴う選挙である[1]。

「動員戡乱時期における自由地区での中央民意代表増額選挙法」第2章第9条の規定により、各省・直轄市にまず5議席を割り当て、200万人から70万人上回るごとに1議席を加算するとされた。前回選挙と比べ、台湾省の人口は約70万人増加した約1390万人であったため、1議席増加した22議席が割り当てられた。増加分は台湾省第一選挙区に振り分けられ、定数4議席となった。
選出された52人の任期は、当初3年の予定であったが、台米断交の発表により、蔣経国総統は選挙を2年延期した。
選挙データ
投票日
改選数
- 52
-
-
- 台北市選挙区:5名
- 山胞選挙区:1名
-
選挙制度
- 有権者:20歳以上の中華民国国籍保有者
-
- 有権者数:8,410,775人
- 区域:7,357,314人
- 原住民:124,896人
- 職業団体:928,565人
- 選挙制度:複数選区単記不可譲渡投票制(単記非移譲式投票)
選挙結果
- 区域:72.46%
- 原住民:91.29%
- 職業団体:80.46%
党派 | 得票数 | 得票率 | 当選者 |
---|---|---|---|
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4,942,461 | 79.46% | 42 |
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143,992 | 2.31% | 1 |
無所属 | 1,133,981 | 18.23% | 9 |
合計 | 6,220,434 | 100.0% | 52 |
有権者数 | 8,410,775 | ||
投票者数 | 6,389,311 | ||
有効票数 | 6,220,434 | ||
無効票数 | 168,877 | ||
投票率 | 75.97% |
当選者
台北市 | 全市 | 李志鵬 | 李東輝 | 蔡万才 | 康寧祥 | 周文璣 |
---|---|---|---|---|---|---|
台湾省 | 1区 | 邱永聡 | 林栄三 | 張淑真 | 鄭水枝 | |
2区 | 呂学儀 | 邱仕豊 | 邱家湖 | |||
3区 | 陳幼石 | 劉松藩 | 張啓仲 | 洪宣治 | 黄順興 | |
4区 | 張文献 | 陳水亮 | 蕭天讚 | 辛文炳 | 許世賢 | |
5区 | 洪慶麟 | 王金平 | 張瑞妍 | 李長貴 | ||
6区 | 許添枝 | |||||
福建省 | 全省 | 呉金賛 | ||||
山胞 | 華愛 | |||||
職業団体 | 農民 | 黄世英 | 蔡友土 | |||
漁民 | 黄沢青 | |||||
工人 | 謝深山 | 楊登洲 | ||||
工業 | 汪竹一 | |||||
商業 | 黄綿綿 | |||||
教育 | 劉芳遠 | |||||
僑選 | 1区 | 林以文 | ||||
2区 | 徐亨 | 黎晋偉 | 謝伯昌 | |||
3区 | 蔡廷碩 | 余鶴史 | 雲昌鎊 | 陳錦濤 | 劉英若 | |
4区 | 李実卿 | 梅友謀 | 司徒政 | 陳錦濤 | ||
5区 | 陳沛泉 | 劉彰徳 |
脚注
- ^ “公報查詢 制定動員戡亂時期自由地區增加中央民意代表名額選舉辦法”. 總統府 (1972年6月30日). 2025年5月20日閲覧。
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