1986年中華民国立法委員増額選挙とは? わかりやすく解説

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1986年中華民国立法委員増額選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/08 00:57 UTC 版)

第1回立法委員選挙(第5次増額選挙)
第一屆立法委員選舉(第五次增額選舉)

1983年 ←
1986年12月6日 (1986-12-06)
→ 1989年

立法院100議席
73(台湾地区)・27(華僑)
投票率 63.17%
  第1党 第2党 第3党
 
党首 蔣経国 江鵬堅 李璜
政党 中国国民党 民主進歩党
(党外後援会)
中国青年党
党首就任 1975年4月 1986年11月 1947年10月
獲得議席 79 12 2
議席増減 4 12 0
得票数 5,251,451 1,666,509 6,244
得票率 69.87% 22.17% 0.08%

  第4党
 
党首 王世憲
政党 中国民主社会党
党首就任 1969年11月
獲得議席 1
議席増減 0
得票数 1,180
得票率 0.02%


選挙前立法院長

倪文亜中国語版
中国国民党

選出立法院長

倪文亜
中国国民党

中華民国立法院

1986年中華民国立法委員増額選挙(1986ねんちゅうかみんこくりっぽういいんぞうがくせんきょ、: 1986年中華民國立法委員選舉)は、1986年民国75年)12月6日に行われた中華民国台湾)の立法府である立法院を構成する立法委員を選出する選挙である。

中華民国政府が台湾に移転する前の、1948年に実施された第1回立法委員選挙の後、中国共産党政権(中華人民共和国)の誕生で大陸地区における立法委員の改選が事実上不可能となり、そのまま議員職に留まり続けている資深(古参)議員を除く、増額委員100名(台湾地域で改選される73名と総統により任命される華僑27名)が選出された。

国民大会代表第3次増額選挙中国語版も同日に行われた。

概要

1980年5月14日に改正された「動員戡乱時期における公職人員選挙罷免法中国語版」により定期的な増額選挙を実施することが決定されており、1983年に選出された増額委員の任期満了に伴う選挙である[1][2]

この選挙では、1986年9月に台湾初の野党として結成された民主進歩党(民進党)が登記上は無所属ながらも「党外後援会」として選挙に参加した[3]

選挙区

前回選挙と比べ、台湾省には2議席増加した41議席が割り当てられた。増加分は第三選挙区と第四選挙区に振り分けられ、それぞれ定数10議席、定数9議席となった。

選出された100人の任期は3年である。

選挙データ

投票日

改選数

台北市選挙区:8名
高雄市選挙区:5名
第一選挙区:9名(台北県宜蘭県基隆市
第二選挙区:6名(桃園県新竹県苗栗県
第三選挙区:10名(台中県彰化県南投県台中市
第四選挙区:9名(雲林県嘉義県台南県台南市
第五選挙区:5名(高雄県屏東県澎湖県
第六選挙区:2名(花蓮県台東県
福建省選挙区:1名(金門県連江県
農民団体:4名
漁民団体:2名
工人団体:4名
工業団体:2名
商業団体:2名
教育団体:2名
平地山胞選挙区:1名
山地山胞選挙区:1名
第一選挙区:2名(北東アジア
第二選挙区:5名(香港マカオ
第三選挙区:7名(その他のアジア
第四選挙区:5名(北米
第五選挙区:1名(中南米
第六選挙区:2名(ヨーロッパ
第七選挙区:1名(アフリカ
第八選挙区:1名(オセアニア
不分区:3名

選挙制度

  • 有権者:20歳以上の中華民国国籍保有者
    • 有権者数:11,814,315人
区域:10,129,926人
原住民:177,006人
職業団体:1,507,383人

選挙結果

区域:65.85%
原住民:51.52%
職業団体:63.76%
党派別当選者
党派 得票数 得票率 当選者
中国国民党 5,251,451 69.87% 79
民主進歩党(党外後援会) 1,666,509 22.17% 12
中国青年党 6,244 0.08% 2
中国民主社会党 1,180 0.02% 1
無所属 590,363 7.86% 6
合計 7,515,747 100.0% 100
有権者数  11,814,315
投票者数  7,723,013
有効票数  7,515,747
無効票数  207,266
投票率  65.37%

当選者

  中国国民党   党外後援会( 民主進歩党)    中国青年党    中国民主社会党   無所属 

台北市 全市 趙少康 康寧祥 紀政 洪文棟 簡又新 黄書瑋 呉淑珍 林鈺祥
高雄市 全市 王義雄 蕭楚喬 張俊雄 黄正雄 呉徳美
台湾省 1区 尤清 周書府 呉梓 黄煌雄 孫勝治 蔡勝邦 張堅華 林永瑞 謝美恵
2区 許国泰 呂学儀 温錦蘭 劉興善 黄主文 劉碧良
3区 許栄淑 洪昭男 黄明和 潘至誠 沈世雄 許張愛簾 林炳森 劉松藩 林源朗 林庚申
4区 朱高正 李勝峰 林時機 林健治 陳適庸 廖福本 林聯輝 洪玉欽 李宗仁
5区 温興春 黄河清 邱連輝 王金平 余政憲
6区 饒穎奇 黄正一
福建省 全省 黄武仁
原住民 平地山胞 蔡中涵
山地山胞 林天生
職業団体 農民 蕭瑞徴 呉海源 蔡友土 蘇火灯
漁民 黄沢青 羅伝進
工人 謝深山 李友吉 呉勇雄 王聡松
工業 許勝発 張世良
商業 周文勇 張平沼
教育 頼晩鐘 陳哲男
僑選 1区 陳道 李海天
2区 曽恩波 馮彦 梁風 鍾偉光 陳恩賜
3区 張立明 蔡文曲 丘亮実 楊慶南 馬国祥
4区 朱永匡 莫翔興 黄元生 謝汝彬 左光煊
5区 簡漢生
6区 徐能 郭瑞訓
7区 厳諾
8区 柳復起
不分区 牟宗燦 馬克任 呉豊堃 宣以文 汪振華

参考文献

  • 台湾研究所編『台湾総覧 1987年版』台湾研究所

脚注

  1. ^ 公報查詢 制定動員戡亂時期自由地區增加中央民意代表名額選舉辦法”. 總統府 (1972年6月30日). 2025年5月20日閲覧。
  2. ^ 公報查詢 制定動員戡亂時期公職人員選舉罷免法”. 總統府 (1980年5月14日). 2025年5月20日閲覧。
  3. ^ 1986年9月時点では、動員戡乱時期臨時条款により新規政党の結成が禁止されていた為である。



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