16ビットCPUを採用した初の家庭用コンピュータとは? わかりやすく解説

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16ビットCPUを採用した初の家庭用コンピュータ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 22:21 UTC 版)

TI-99/4A」の記事における「16ビットCPUを採用した初の家庭用コンピュータ」の解説

TI-99/4シリーズは初の16ビット・パーソナルコンピュータである。TI-99/4ACPU16ビットTMS9900で、3.0MHzで動作するTMS9900TIミニコンピュータ TI-990(英語版) に基づいた設計である。命令セットは豊富で、個々命令高機能サイズも様々で、アドレッシングモードも豊富である。TMS9900にはIBM System/370にも見られEXECUTE命令があり、命令オペランド指定されるアドレスにある命令実行できる基本的にCISCだが、RISC思わせる特徴として「ワークスペース」の概念がある。チップ上には、プログラムカウンタステータスレジスタ、ワークスペースポインタの3つのレジスタしかなく、全ての他のレジスタはワークスペースポインタが指すRAM上に置かれている。ワークスペースには16本のレジスタがあり、コンテキストスイッチ時にはワークスペースポインタを書き換えるだけでよい。TI-99/4 (A)CPU RAMとして持つのはたった256バイトの「スクラッチパッドメモリであり、これがワークスペースとして使われる16ビットバス直接接続されていてウェイトなしでアクセスでき、システム内の他のメモリより高速である。 CPU16ビットだが、16ビットバス上に直接接続されているのはシステムROMスクラッチパッドRAMだけである。他のメモリと周辺機器16ビット8ビットマルチプレクサを介してCPU接続するので、あらゆるアクセス2サイクルかかり、さらに追加4サイクルウェイト状態が必要になっている。システムROMピギーバック方式SRAM追加することでメモリ拡張するという改造がよく行われた。これにより多くアプリケーション30%ほど性能向上したという。 当時多くマシンと同様、TI-99シリーズVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)に画面表示任せていた。TI-99/4のVDPTMS9918である。これにはビットマップモードがなく、TI-99/4A追加された。アメリカ合衆国内TI-99/4AVDPTMS9918Aであり、MSXでも使われた。欧州向けPAL仕様マシンではTMS9929Aが使われている。 これらVDPユニークな機能として、他のビデオ信号上にグラフィックススーパーインポーズする機能ハードウェアサポートしていた。VDPシステムへのアクセスは常に8ビット単位である。このため性能制限される反面VDPアップグレード容易になった。ヤマハTMS9918上位互換V9938リリースしており、これを利用して80表示を行う拡張カードMechatronicsなどからリリースされている。これを使うと512×424ピクセル16色か、256×424ピクセル256色グラフィック表示が可能となる。このカードVDP RAM16Kバイトから最大192Kバイト拡張するが、V9938向けに書かれソフトウェアでないとその利点生かせない。 TI-99/4シリーズ独特なアーキテクチャは、このマシン向けに開発されていた8ビットプロセッサ9985の失敗起因するとされている。9985開発中止されたとき、16ビット9900代替として採用したため、既存システム設計9900適合させるのに苦労し9900良さ生かすような変更がなされなかった。

※この「16ビットCPUを採用した初の家庭用コンピュータ」の解説は、「TI-99/4A」の解説の一部です。
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