1日目: 砲撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/29 08:50 UTC 版)
「ロアノーク島の戦い」の記事における「1日目: 砲撃」の解説
艦隊はサウンド内で結集した後の2月5日の朝早くに動き始め、日暮れまでにロアノーク島南端近くまで来て投錨した。翌日は雨と強風で動けなかった。大きな動きと言えばゴールズボロが旗艦をUSSフィラデルフィアからUSSサウスフィールドに変えたことだった。2月7日、天候が穏やかになり、海軍の砲艦が配置に就いた。先ずは上陸点に目されていた内陸のアッシュビーハーバーに数発発砲し、そこには守備隊の砲台が無いことを突き止めた。続いてクロータン・サウンドを北上しそこで分かれた。何隻かはポークポイント(バートー砦)に砲撃し、他の艦船はモスキート戦隊の7隻に集中砲火を浴びせるよう命令が出された。正午頃に砲撃が始まった。 この時南軍陣地の弱さが明らかになった。バートー砦のわずか4門の大砲が北軍の砲艦に対抗した。フーガー砦とブランチャード砦の大砲は全く用を足さなかった。サウンドの対岸フォレスト砦は、南軍の砲艦CSSカールーが喫水線に穴が開き、沈没を避けるために眼前の岸に走り、砦の大砲を塞いだ時に全く使えなくなった。 戦闘の激しさの割には両軍とも損失は軽微だった。北軍艦船の数隻が砲弾を受けたが厳しい損傷にはならなかった。これは南軍も同様でありカールーは別として、他のモスキート戦隊の艦船は単に弾薬が尽きたために撤退した。 陸軍の砲艦に同行していた輸送艦はその間に島の中心近いアッシュビーハーバー到着した。15時、バーンサイドは上陸開始を命令し、16時に部隊は岸に降り立った。ジョン・V・ジョーダン大佐が指揮する200名の南軍部隊(第31ノースカロライナ連隊)が上陸地点に対抗する陣地におり、砲艦に発見されて砲撃された。守備隊は反撃することもせずに逃げ出した。他には抵抗も無かった。深夜までに10,000名の兵士のほとんど全てが上陸した。歩兵隊は若い海軍士官候補生ベンジャミン・H・ポーターが指揮する艦船用榴弾砲6門を揚陸した。北軍は少し内陸に入り、夜の露営に入った。
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