1回目のアンケート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 15:04 UTC 版)
「大津市中2いじめ自殺事件」の記事における「1回目のアンケート」の解説
被害生徒の自殺の原因究明のため、10月中旬に全校生徒860人を対象にアンケートが行われた。その結果は以下のようなものであった。 「暴力」に関する記述は138件あり、「トイレで殴られた」「廊下でおなかを蹴られた」「鉢巻きで首を絞められた」「体育大会で集団リンチのようなものにあっていた」等があった。 「金銭要求」は13件、「万引きをさせられた」が11件あった。 「暴言・嫌がらせ」は173件で、「おまえの家族全員死ね」と言われたり、蜂の死骸を食べさせられそうになったりし、顔に落書きされたなどの回答もあった。 また、16名の生徒より「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を得ていた。体育館での暴行についても10名の生徒が直接目撃したと記載した。加害者とされる生徒は「死んでくれて嬉しい」・「死んだって聞いて笑った」と記載した。しかし、市教育委員会は真偽が確認できないとしてアンケートの結果を公表せず、男子生徒がいじめを受けていたことを認めたが、いじめと自殺との因果関係は不明とした。アンケートの結果を学校側が集計したものは遺族に渡されたが、その際に「部外秘」とする確約書へ署名させられた。 また、同中学校の加害生徒3人が被害生徒に粘着テープを貼ったとされる暴行をめぐり、在校生2人が産経新聞の取材に対し「ミイラのように体中ぐるぐる巻きにされているのを見た」「脚に貼られ一気に剥がされたのを目撃した」などと証言した。この生徒のうち一人は「先生に言おうと思ったけど、伝えたらさらに激しくなると思い、伝えなかった」と話した。別の2年生の男子生徒も「男子が(粘着テープを)脚に貼られ一気に剥がされているのを目撃した。脛毛を抜かれているような感じだった」と話した。一方、学校が自殺直後に実施した全校アンケートでは、14人(うち記名11人)の生徒が体育大会で暴行を目撃したと回答。このなかでも、粘着テープを口に貼られていたとの内容のほか「足の脛にもガムテープを貼られた後、勢いよく剥がされ、痛がっていた」(記名)、「ぐるぐるにされている人をみた」(無記名)との証言があった。
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