高速増殖炉
英語:Fast Breeder Reactor、FBR
原子力発電所の炉心のまわりに核分裂を起こさない劣化ウラン(ウラン238)を置き、炉内の核分裂時に発生する中性子を吸収させて核分裂を起こしやすいプルトニウム239へと変化させ、核分裂で消費された以上のエネルギー資源を得ることができる原子炉のこと。
水の替わりに液体金属を冷却材などとして用いることで、中性子を減速させずに(高速状態で)吸収させ、それによってより効率的なプルトニウム239の生成(増殖)を実現している。
関連サイト:
高速増殖炉 - 電気事業連合会
高速増殖炉とはー1 - 独立行政法人日本原子力研究開発機構
高速増殖炉の仕組み - 資源エネルギー庁 原子力発電立地対策・広報室
エフ‐ビー‐アール【FBR】
読み方:えふびーあーる
FBR
FastBreederReactorの略称で、「高速増殖炉」のこと。日本では、実験炉「常陽」、原型炉「もんじゅ」がある。
この原子炉は、ウラン238が中性子を吸収しプルトニウムに転換することを利用するので、ブランケット燃料(燃料を増殖させるために炉心の内部または周辺に置かれる燃料)には二酸化ウラン(UO2)を使用しプルトニウムを増殖する。燃料は、プルトニウムとウランを混合した燃料(MOX燃料)を使用し、特徴として、冷却材に液体ナトリウムを使用。
福井県のもんじゅは、1983年5月設置許可、1991年5月18日完成、1994年4月臨界を達成し、1995年8月29日に初送電、1995年12月8日に、2次冷却系ナトリウムの漏えい事故が発生。1998年3月安全総点検報告書が取りまとめられたが、運転再開については未定。

高速増殖炉(FBR)

FBR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/06/28 19:04 UTC 版)
FBR
- 高速増殖炉(Fast Breeder Reactor)
- フュエルド・バイ・ラーメン(Fueled by Ramen) - アメリカのレコードレーベル
- FBRキャピタル・マーケッツ(FBR Capital Markets) - アメリカの投資銀行。PGAツアーのFBRオープン(現フェニックス・オープン)の冠スポンサーだった。
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