龍田川とは? わかりやすく解説

たつた‐がわ〔‐がは〕【竜田川/立田川】

読み方:たつたがわ

【一】奈良県北西部生駒山地東側南流して大和川に注ぐ川。古くからの紅葉の名所上流生駒川という。[歌枕

「—もみぢば流る神なびのみむろの山に時雨(しぐれ)ふるらし」〈古今・秋下〉

【二】古今集・秋下の「たつた川もみぢ乱れて流るめり渡らば錦なかや絶えなむ」から》模様の名。流水にもみじの散らしたもの。


竜田川

読み方:タツタガワ(tatsutagawa)

所在 奈良県

水系 大和川水系

等級 1級


竜田川

読み方:タツダガワ(tatsudagawa)

所在 福島県

水系 阿武隈川水系

等級 1級


竜田川

作者泡坂妻夫

収載図書蔭桔梗
出版社新潮社
刊行年月1990.2

収載図書蔭桔梗
出版社新潮社
刊行年月1993.2
シリーズ名新潮文庫


竜田川

作者長沢正教

収載図書くらがり
出版社郁朋社
刊行年月2004.11


竜田川

読み方:タツタガワ(tatsutagawa)

所在 奈良県生駒郡平群町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

竜田川

読み方:タツタガワ(tatsutagawa)

所在 奈良県(近畿日本鉄道生駒線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

竜田川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/23 10:06 UTC 版)

竜田川
4月下旬、奈良県生駒郡斑鳩町
水系 一級水系 大和川
種別 一級河川
延長 15 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 54 km²
水源 生駒山(生駒市)
水源の標高 642 m
河口・合流先 大和川 斑鳩町神南)
流域 奈良県
テンプレートを表示
12月上旬、奈良県生駒郡斑鳩町
歌川広重六十余州名所図会』「大和 立田山 龍田川」

竜田川(たつたがわ)は、大和川水系支流一級河川。上流を生駒川(いこまがわ)、中流を平群川(へぐりがわ)とも称する。

地理

大阪府奈良県の境付近の生駒山(いこまやま、標高642m)東麓を源として南流し、奈良県生駒郡斑鳩町地先で大和川に合流する一級河川である[1]。流域面積約54km²、流路延長約15㎞[1]。流域に生駒谷、平群谷を形成している。

竜田川は古くから「平群川」と称された[2]江戸時代には竜田の町付近では「竜田川」や「西ノ大川」、三室山付近では「塩田川」と呼ばれていた[2]。なお、竜田川は平安時代の和歌にも詠まれたが、この「竜田川」は後述のように大和川本流の亀の瀬付近を指す[2]

斑鳩町の竜田川沿いには河川敷緑地(都市緑地)の奈良県立竜田公園が約2kmにわたり整備されている[2]。毎年11月下旬から12月上旬にかけて竜田公園において「紅葉祭り」が開催されている[2]

浸水常襲地域も含まれており、1992年(平成4年)8月、1999年(平成11年)8月、2000年(平成12年)7月、2016年(平成28年)6月の豪雨等により水害に見舞われている[1]

流域の自治体

奈良県
生駒市生駒郡平群町、生駒郡斑鳩町

主な支流

  • 東生駒川
  • 出会川
  • 神田川
  • 櫟原川
  • 井文字川

並行する交通

竜田川流域は古来から交通の要所であり、斑鳩町龍田の「竜田大橋」付近はいくつかの街道が分岐している。

鉄道

道路

平群バイパスの全通が難航している。

文化

古来、モミジの名所として知られ、江戸期には国学者の藤門周斉の提言と中宮寺の後援により植栽が行われた[2]。1889年(明治22年)頃には36 本程度になっていたが、宇陀郡の山間部からカエデ6千本が補植された[2]

竜田揚げは、この川の紅葉の色に似ていることが名前の由来になっているという説がある(異説有り)。

平安時代には「竜田川」やその近くにある三室山が多くの和歌に詠まれた[2]百人一首では二首撰ばれている[2]。中でも在原業平の和歌は有名である。この歌を題材とした「千早振る」という落語もよく知られている。

ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは
古今和歌集 在原業平
嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり
後拾遺和歌集 能因法師

ただし、この当時の「竜田川」は現在の竜田川(平群川)ではなく、大和川本流の三郷町立野から大阪府境までを指しているというのが定説である[3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 竜田川河川改修事業”. 奈良県. 2022年11月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 1.計画条件の整理”. 奈良県. 2022年11月21日閲覧。
  3. ^ 世界大百科事典 第二版/ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 2014

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