鳥谷川
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鳥谷川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 19:16 UTC 版)
川名 よみ 長さ(km) 流域面積(km2) (管理区間) 2.5 5.0 出典 鳥谷川 とりやがわとやがわ 15.7 129.6 (県)合流地点より15.71km ○ ○ ├ 薄市川 うすいちがわ 14.5 29.9 (県)鳥谷川への合流地点より4.50km ○ │ ├ 田ノ沢 ○ │ ├ 倉ノ沢 ○ │ │ └ 中ノ股沢 ○ │ ├ 母沢 ○ │ ├ 相ノ股沢 ○ │ ├ 伊左衛門沢 │ └ 間左衛門沢 └ 内潟(※現存しない) ├ 尾別川 おべつがわおっぺつがわ (県)鳥谷川への合流地点より4.70km ○ │ ├ 猪ヶ沢 ○ │ ├ 馬坂沢 ○ │ ├ シカ沢 │ ├ 大シラ沢 │ ├ 高坂沢 │ ├ 長根沢 │ └ 太郎左衛門沢 ├ 宮野沢川 みやのさわがわ (県)鳥谷川への合流地点より6.50km ○ | ├ 中里川 なかざとがわなかさとがわ 10.5 9.4 (県)鳥谷川への合流地点より6.00km ○ │ | ├ 岩谷川(岩道川) いわやがわ (県)中里川への合流地点より1.00km │ | │ ├クウ沢 │ | │ ├善四郎沢 │ | │ ├滝ヶ沢 │ | │ ├ムロ沢 │ | │ └岩谷沢 │ | ├ 滝ノ沢 ○ │ | └ 臼ヶ沢 │ ├ 苗代沢 ○ │ ├ 母沢 ○ │ │ ├ 衛門四郎沢 ○ │ │ └ 平滝沢 │ └ 深沢 │ ├ 喜兵衛沢 │ ├ ヘヒケ沢 │ ├ 大石沢 ○ │ └ 雨池沢 ├ 新河 ○ │ └ 新川 ○ 藤枝溜池 ○ ○ 津軽半島中央部を南北に走る山々を津軽山地といい、その中部の西の裾野には標高80m程度の丘陵地(金木台地)がある。鳥谷川(とりやがわ)の源は金木台地の東ヶ丘にあり、上流部では「才ノ上川」とも呼ばれている。このほか、鳥谷川の各支流は津軽山地の袴腰岳(627.8m)、玉清水岳(478.9m)、横岳(422.7m)、大倉岳(677m)からまっすぐ金木台地へ下っている。金木台地の辺縁部では津軽平野に接して数多くの溜池が作られており、一帯は芦野池沼群県立自然公園となっている。 これらの池沼群のうち、主流の鳥谷川は東ヶ丘に発したあとすぐに藤枝溜池(ふじえだためいけ)に入る。この溜池は元禄年間(1688-1704)の新田開発に伴って造営されたもので、高さ8.6m、長さ425mの堤で228万m3あまりの水を支えている。いまは隣を流れる小田川の上流・小田川ダムや金木川からも導水し、安定的な水の供給を図っている。 溜池を出た川は中泊町の水郷地帯を北流し、津軽山地の山々から西に下ってきた宮野沢川、尾別川などの支流を集める。これら支流が集まる一帯は、以前は岩木川の右岸から十三湖にかけて連なる湿地帯となっていて、「内潟」「内潟沼」と呼ばれる池があった。鳥谷川は内潟を経て十三湖に注ぎ、薄市川は単独で十三湖に注いでいた。この一帯は、冬に十三湖の河口が閉塞するたびに水が逆流して氾濫し、年に何度も水害を受ける地域だった。これが1948年(昭和23年)以降の干拓事業によって現在のような農地となり、各河川の川筋が今のように定められた。この結果、薄市川は鳥谷川に注ぐようになった。 薄市川はもっとも十三湖に近く、干拓・新田開発事業の先鞭がつけられた場所である。19世紀初頭から20世紀後半までに水田面積は5倍あまりにも拡大し、集落を通っていた国道339号もバイパス化(薄市バイパス)された。また、支流の田ノ沢は紫水晶の産地として知られている。
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