鯨事典・捕鯨事典
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西海鯨鯢記1720年(享保5年)谷村友三著 - 日本で最古の鯨事典であり近畿、瀬戸内における捕鯨産業の詳細を綴った書籍でもある。 鯨志1760年(宝暦10年)山瀬春政著 - 著者の山瀬春政は紀州の薬種商とされ、この著書の中で鯨の身体的特徴から生物学上の魚ではないと指摘している。なお、著者は梶取屋次右衛門とするところもあるが、同一人物であり梶取屋次右衛門が俗称である。鯨志には両方の名前が記載されている。鯨志は日本で最初に印刷された鯨関連の書籍である。 鯨記1764年(明和元年) - 日本で最初の捕鯨の歴史書であり日本各地と紀州熊野地方の捕鯨を紹介している。この中で突き取り式捕鯨(銛ではなく矛であった)が最初に行われたの1570年頃の三河であり6~8艘の船団で行われていたとされる。紀州熊野地方では、親子鯨を捕獲しないなど様々な制約を課して捕鯨を行っていたことや鯨船が当時の和船の中で特別に速かったことなどが記述されている。 鯨史稿1808年(文化5年)大槻青準著 - 著者の大槻青準は平戸藩士、仙台藩学養賢堂の学頭である。彼は日本各地の捕鯨地を実際に訪れ、海外や日本各地の文献を参考に全六巻からなる著書をまとめ上げた。巻之一 - 色々な鯨の名前についての考察。 巻之二 - 鯨の種類についての記述とその考察。 巻之三 - 鯨の身体的特徴の図説。 巻之四 - 海外や日本各地の捕鯨地の紹介と鯨の解体方法と解体用具の図説。 巻之五 - 鯨漁に必要な専用の船や道具と漁場などの紹介。 巻之六 - 鯨漁から解体までの一連の流れの説明。
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