鬱三部作とは? わかりやすく解説

鬱三部作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 07:51 UTC 版)

ラース・フォン・トリアー」の記事における「鬱三部作」の解説

2009年に「悲しみ暮れカップルの中の小屋引きこもり傷心結婚生活トラブル修復しようとするが、自然が牙を向き事態悪化していく」というコンセプトホラー映画『アンチクライスト』を発表同作ウィレム・デフォーシャルロット・ゲンズブール起用し露骨な描写を含むことで世界初公開場所となった第62回カンヌ国際映画祭物議を醸した。同映画祭ではゲンズブール女優賞受賞し精神的人道的普遍的価値をもった映画に賞を出すキリスト教系審査団からは本作女性蔑視とされたことに対して「反賞」が特別に贈られた。 同年10月心理的破局ドラマ要素持ったSF映画メランコリア』のプロジェクトアナウンスした。アイディアうつ病苦しんでいた頃のトリアー出席したセラピーセッションから来ており、セラピストうつ病人々先に悪いことが起こると予想し、強いプレッシャーの下では他の者よりも冷静に行動する傾向があることをトリアー伝えていた。主演にはキルスティン・ダンスト起用され前作引き続きシャルロット・ゲンズブール出演したその他にキーファー・サザーランドシャーロット・ランプリングアレクサンダー・スカルスガルドステラン・スカルスガルドウド・キアらが起用された。撮影が約5百万ユーロ予算2010年7月から9月まで行われた同作2011年第64回カンヌ国際映画祭出品されたが、現地での記者会見の中でアドルフ・ヒトラー理解を示す発言行ったことがペルソナ・ノン・グラータにあたるとして理事会より事実上映画祭追放処分受けた。同映画祭ではダンスト女優賞受賞した2011年9月には色情狂意味するニンフォマニアック』というタイトルの、ある女性セクシュアリティ歴史追求したハードコアポルノプロジェクトアナウンスした。トリアーの前2作に出演したシャルロット・ゲンズブール主演務め、彼女が演じ主人公ジョー若い頃新人ステイシー・マーティン演じたその他にトリアー作品に度々出演しているステラン・スカルスガルドウィレム・デフォー、『ドッグヴィル』に主演したニコール・キッドマン起用された。また、ゲンズブール相手役として出演したシャイア・ラブーフ自身演じた描写演技ではなく本番」であることを明らかにした。同作ソフトコア版とハードコア版の2つバージョン製作され後者ではポルノ俳優一般俳優の性描写代役務めた撮影2012年夏行われプロデューサーのピーター・アールベック・ジェンセンは2013年カンヌ国際映画祭出品狙っていると発言した最終的に同作は計4時間の全2部作として製作された。2013年12月デンマーク国内一般公開され、翌2014年にはVol.1第64回ベルリン国際映画祭Vol.2第71回ヴェネツィア国際映画祭それぞれ上映された。 トリアー2007年後半から2009年初めまでの長期間渡ってうつ病患っており、『アンチクライスト』、『メランコリア』、『ニンフォマニアック』は「欝三部作」と呼ばれている。

※この「鬱三部作」の解説は、「ラース・フォン・トリアー」の解説の一部です。
「鬱三部作」を含む「ラース・フォン・トリアー」の記事については、「ラース・フォン・トリアー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「鬱三部作」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鬱三部作」の関連用語

鬱三部作のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鬱三部作のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのラース・フォン・トリアー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS