高根乗鞍湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 08:04 UTC 版)
ダムによって形成された人造湖は所在地である旧高根村と飛騨川の水源に近い乗鞍岳から取って高根乗鞍湖と命名された。飛騨川流域では岩屋ダムの人造湖である東仙峡金山湖に次いで総貯水容量が大きい人造湖である。アマゴやサツキマスなどが釣れる釣りスポットであるが、漁業権は益田川上流漁業協同組合が管理しており、釣る際には入漁券が必要となる。 ダムは国道361号からダム下流正面を望むことができ、眼前に巨大なアーチ型の壁がそびえ立つ。しかしダム本体への立ち入りがダム・発電所の無人管理実施以降は禁止されており、鉄柵で厳重に封鎖されている。かつてはダム天端(てんば)から乗鞍岳を望め、4月から5月には雪を被った乗鞍岳の荘厳な姿を見ることもできたが、現在この風景を望むことは不可能となっている。巨大なダムではあるが閉鎖的であり、ダムカードも発行されておらずダム湖百選にも選ばれていない。ただ鉄柵手前までは立入可能なので、駐車場に車を停めて展望台からダムを望むことはできる。 ダムおよび高根乗鞍湖へは国道41号から国道361号を松本市・木曽町方面へ直進すれば到着する。途中秋神ダム・高根第二ダムを通過し第二ダム湖を過ぎると右手にダムが見え、カーブとトンネルの多い区間を過ぎると到着する。付近には高根第二・朝日・秋神・久々野と4箇所のダムがあり、大ダムが密集する地域でもある。ダムから直進して途中、左折すると紡績女工の苦難を描いた小説『あゝ野麦峠』の舞台で知られる野麦峠を経て上高地・奈良井宿方面へ、国道361号を直進すると日和田高原・開田高原を経て木曽福島・御嶽山方面へと至る。野麦峠方面は道が狭く離合困難区間があり国道361号を直進する方が安全であるが、湖岸部の道幅は特にトンネルが建設当時そのままの幅員なので車のすれ違いや衝突に注意が必要である。
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