香港における「変態」映像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:15 UTC 版)
「香港における成人向け映像」の記事における「香港における「変態」映像」の解説
世界最大のアダルトサイトであるPornhubの統計によれば、2017年の香港人の同サイト内検索は「日本」が最多であり、カテゴリー別では「変態」が最も多く、香港人がPornhubでいちばん観ているのは日本の変態アニメである。 香港では、「変態」は「倒錯性欲」と訳される。 香港中文大学准教授のカトリエン・ジェイコブズは、香港での「変態」人気をエキゾチックな日本文化への興味に起因するものであり、「この人気は驚くにあたりません。香港では1960年代からずっと、マンガおよびアニメ文化が流行っているのですから。……(視聴者は)自らの性的欲望を日本文化に投影しているんです」として、人は自分が絶えず接している概念や思想により魅かれるものであり、「これは(とくにマンガやアニメに取りつかれている)オタク文化の一部分なんです。オタクな消費者は、女性差別的・女性嫌悪的ポルノの極端な表現にも慣れっこになっています」と述べている。 香港大学助教授のジェイソン・ホー・カーハンは、「変態」の魅力は幻想であり、窮屈で保守的な文化からの逃避だとみており、「抑圧が強ければ強いほど、反発も大きい。香港は比較的保守的で、変態は視覚的にきわめて刺激的なんです」と述べている。 ある香港人は変態アニメの魅力を「実写(ポルノ)映画だと舞台というか設定的に表現が難しいものもあります。たとえば、触手(と呼ばれる)サブジャンルがあって……女性が宇宙人の触手とヤルわけです。これは実写だったら単にCGを使うだけだから、変な感じになるだろうと思います」「皆それが幻想だとわかっています。現実ではないと。私たちには自由に想像する余地が必要なときもある。想像の世界と現実をごっちゃにしなければいいだけのことでしょう」と語っている。
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