香港と台湾における中華思想への反発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 20:54 UTC 版)
「中華思想」の記事における「香港と台湾における中華思想への反発」の解説
台湾ならびに香港においては中華思想への反発といえるものが起きている。香港では大中華膠(中国語版)ともよばれる。これは、中華民族が住む土地は一つの国家統治であるべきであるという考えでこれに反すると漢奸となる。これに反発してできたのが香港民族主義であり、香港人は一つの民族であるとする香港民族論も影響を受けている。 また、台湾においても中華民族主義に対する反発は、台湾独立派を中心にあり、台湾の場合は中国国民党と中国共産党双方に対するものである。李登輝によれば、台湾は移民国家であり民主国家である。中華民族主義に対し、台湾民族主義を掲げ民族国家に戻る必要はなく民主そのものが対立軸となると主張した。張彧暋は日本、台湾、香港などは中国に対し距離を置いてものごとを見ることができる「辺境の思想」と定義した。また、林泉忠は国家の端に位置する、沖縄、香港、台湾を辺境東アジアとし特別なアイデンティティを持つとした。台湾独立運動の父と呼ばれる史明は台湾民族主義の必要性を主張した。
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