養蚕とクワとは? わかりやすく解説

養蚕とクワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 06:21 UTC 版)

クワ」の記事における「養蚕とクワ」の解説

養蚕歴史古く中国では紀元前3000年ごろ、日本では弥生時代中期から始められたと考えられていて、植物の名はふつう基本となる野生種からつけられるのが普通だが、クワ場合はその逆で、栽培種の名が先につくられ山野自生種があとからついている栽培する桑畑地図記号にもなったほど、日本良く見られる風景であった養蚕業最盛期であった昭和初期には、桑畑面積全国畑地面積4分の1に当たる71ヘクタール達したという。しかし、現在、養蚕業盛んだった地域では、生産者高齢化後継者難、生糸産業全般衰退の中で、抜いて畑等に転用されたり放置され桑畑多く残る。クワの木は成長早く大きく育つが、幹の中が空洞であり、若いカイコの餌にする為に切り続けてきたので製材できる部分少ない。養蚕業盛んだった頃は、定期的に剪定の手入れが行われていたクワ畑であるが、樹木としての利用前述様に、幹の中が空洞製材できる部分少な故に養蚕以外でのこれといって有益な、あるいは利益の高い利用法が無い。放置され結果として、現在、様になっている畑も多い。しかも、こうなってしまった以上、前述様に高齢化した管理者にとっては、これを整理することを物理的に更に難しくしている。毛虫つきやす樹種でもある為、憂慮すべきことである。このように養蚕業衰退する中、利用される桑畑減少し平成25年2万5千分の1地形図図式において桑畑地図記号廃止となった新版地形図Web地図地理院地図では、桑畑同時に廃止された「その他の樹木畑」と同様、畑の地図記号表現されている。 ちなみに食べるのはヤマグワである。

※この「養蚕とクワ」の解説は、「クワ」の解説の一部です。
「養蚕とクワ」を含む「クワ」の記事については、「クワ」の概要を参照ください。

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