飯店・船隠し管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 23:41 UTC 版)
「大水滸シリーズの登場人物」の記事における「飯店・船隠し管理」の解説
表向きは梁山湖の湖畔にある飯店の店主だが、実際は船隠しの管理も担当する。複雑な水路で守られている梁山泊へ渡るために、船隠しの管理は重要な役割を果たす。梁山泊メンバーたちが飲食をすることが多く、朱貴が考案した魚肉入り饅頭は多くの者に好まれる。 朱貴(旱地忽律) 梁山湖の湖畔にある飯店の初代店主。1059年生まれ。身長 - 170cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)表向きは食堂を経営しながら、湖寨へ渡るための船隠しを管理する。王倫とは一緒に武挙を落ちた間柄だったが、彼が堕落していく様に無力感を抱いていた。安道全と薛永のおかげで病に倒れた妻・陳麗に安らかな日々を送らせることができたことに感謝し、王倫の粛清と梁山泊旗揚げに協力する。以降は淡々と自らの職務を全うし続ける。魚肉入りの饅頭が自慢で梁山泊の厨房を指導したこともある。呼延灼戦で店が襲われて瀕死の重傷を負い、張青に助けられる。弟の朱富に後事を託して死亡した。 『楊令伝』では朱貴・朱富の異母妹の朱樺と姪の朱杏が登場。また、李俊が梁山湖の寨跡に拠った旧宋の水軍を叩く際に、朱貴の淡々とした人柄を思い出している。なお、メンバーが若い世代に移りつつある新生梁山泊では朱貴の事を知る者は少ない。作者との対談企画『やつら』では第6回の対談相手として登場。死者たちの世界でも梁山湖の湖畔で飯店を営み、仲間たちに食事を提供している。作者に対しては、魚肉入りの饅頭を登場させた理由を尋ね、饅頭を作るための苦労を愚痴った。 朱富(笑面虎) 梁山湖の湖畔にある飯店の二代目店主。1079年生まれ。身長 - 170cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)朱貴の異母弟。塾の教師をしていたが魯達の訪問を受け、兄が梁山泊の一員と知り入山する。朱貴に船隠しの知識を教え込まれ、兄の死後は梁山泊への船着場を管理する。レシピも受け継いだため、主が変わっても料理の味は落ちなかった。普段は温厚だが、官軍時代の関勝を相手に啖呵を切るという頑固な面もある。また、廬俊義救出の一件で燕青と親しくなり、体術を学んだこともある。関勝には入山の経緯から饅頭一つの貸しがある。最終決戦で青蓮寺の軍による奇襲を受けて戦死。 『楊令伝』では朱貴・朱富の異母妹の朱樺と姪の朱杏が登場。朱富の生前の希望を叶えるために李俊が梁山泊へ呼び寄せ、飯店を営む。また、燕青が朱富は体術より料理の方が素質があったと侯真に語っている。
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