飛行機と乱気流とは? わかりやすく解説

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飛行機と乱気流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/10 07:52 UTC 版)

乱気流」の記事における「飛行機と乱気流」の解説

乱気流は、通常、我々の生活の上では特に気になるものではないが、飛行機と乱気流は切って切れない関係にある。 積乱雲の中や台風周り多く見られるが、周辺の無い晴天状態の大気中で発生する場合もある。この場合は「晴天乱気流」(CAT)と呼ぶ。飛行機乱気流中に入る大きく揺れ急激な上・下降を繰り返すため機体大きな負担与え最悪場合墜落することがあるまた、シートベルトサイン遅れたために機内乗客・乗員重軽傷を負う事故毎年に何例か発生している。そのため、旅客機場合、ウェザーレーダーと呼ばれる気象レーダー装備しており、乱気流遭遇する前にある程度発見可能だが、そのレーダー読み取るためには熟練した技術が必要と言われる。そして、機体への負担軽減のほか、機内サービス乗客乗り心地といった快適性前記通り乗客・乗員身体生命影響を及ぼすため、パイロット前方乱気流があることを発見したときは、可能な限り回避しなければならないまた、他の航空機早期乱気流回避につながる事から、乱気流遭遇した航空機は、乱気流遭遇した旨を当該管制空域管制官報告しなければならないエアラインパイロットは、フライトシミュレーターよばれる機械使った飛行訓練で、機体の腹が上になった状態、つまり天地逆さまになった状態から、冷静に計器のみによって判断をして機体元に戻す復帰訓練を受ける。これは、実際に旅客機乱気流によって機体ひっくり返って天地逆さまになったという事例が何例か存在するためである。人間バランス感覚目と耳感じ取るもので、気圧の低い高高度では耳の機能低下しているため、人間バランス感覚狂い生じており、天地逆になってもどちらが上か下か分からない態となり(プール潜って回転するとどちらが水面かが分からなくなる時があるのと同じ状況)、パイロットパニック状態になり墜落につながる可能性がある。この状態を空間識失調と呼ぶ。

※この「飛行機と乱気流」の解説は、「乱気流」の解説の一部です。
「飛行機と乱気流」を含む「乱気流」の記事については、「乱気流」の概要を参照ください。

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