風浪(ふうろう)wind wave, sea
風によって起こされた波で、風域内で風の作用を受け続けている波をいう。これに対して風域外に出て峰が丸みを帯びた波をうねりと呼ぶ。風浪は種々の方向に向かう、種々の波長(周期)を持った波の集合で、個々の峰の尖った不規則な複雑な形をしており、その状態は正確には2次元スペクトルで表される。しかし実用的には有義波や一次元スペクトルによる表現が広く用いられる。風浪の大きさを支配するのは、風速と風の吹送距離・連吹時間であり単純な条件下では、これらの値から有義波の波高・周期あるいは波のスペクトルを予報することができる(SMB法・PNJ法)。現在の予報では波のエネルギー方程式を直接電子計算機で解く方法が取られる。
波
(風浪 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/18 05:32 UTC 版)
なみ(波、浪、濤)[1][2]とは、水面の高低運動である[1]。波浪(はろう)とも言う[1]。
- ^ a b c 広辞苑第六版「なみ【波、浪、濤】」
- ^ 「波」とも「浪」とも「濤」とも書く。小学生などは知識が足りず「波」の字ばかりを使うが、本当は、しばしば「浪」も使う。「濤」は、ニュアンスをこめて文学作品などで使われることがある。
- ^ a b c 『風と波を知る101のコツ』p.102
- ^ a b c d e f g h 『風と波を知る101のコツ』p.109
- ^ 丸川久俊 「海洋学」 昭和七年十月十四日発行 p.149(Googlebook)
- ^ 谷端 郷 (2014年). “大阪市における1934年室戸台風による 被災社寺の分布とその特 (PDF)”. 歴史都市防災論文集 Vol. 8(2014年7月). 2018年10月29日閲覧。
- ^ “昭和9年(1934年)室戸台風”. 国土交通省淀川河川事務所. 2018年10月29日閲覧。
- ^ “高波による災害”. 気象庁. 2018年10月29日閲覧。
- ^ “富山県東部海岸 における2008年2月高波による被害調査 (PDF)”. 海岸工学論文集,第55巻(20) (2008年). 2018年10月29日閲覧。
- ^ “[https://mainichi.jp/graphs/20180904/hpj/00m/040/001000g/23 台風21号 関西空港滑走路など浸水、最大風速58m]”. 毎日新聞 (2018年9月4日). 2018年10月29日閲覧。
- ^ a b c d e f 世界大百科事典 第21巻 p.162【波】 寺本俊彦 執筆。
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