類型III
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 23:29 UTC 版)
「過去の精神疾患と重ならない独立した形としてのエルサレム症候群」これが最も有名な類型で、過去精神的に安定していた人間がエルサレムに入ってから精神病を患うものが当たる。この精神病の特徴は激しい宗教的性格を帯びることで、典型的には数週間の経過か同地域から離脱後に全快に至る。短期的精神病性挿間症の診断群と共通する特徴もあるが、それとは異なるパターンの行動も指摘される[誰によって?]。 不安、興奮、神経質、緊張、その他の明記されない症状がある。 団体や家族から離れてエルサレムへ単独で旅行したいと表明する。エルサレム症候群に気づき、かかる表明の重大さを認識した旅行ガイドは、症候群が次の段階に進行するのを防ぐため、この時点になれば旅行者に精神医学的診断を受けるよう医療施設を勧めてよい。同行者がいない場合、これらの段階は通常回避できない。 清潔無垢でなくてはいられない。入浴やシャワーを浴びることに執着する。強迫的に手足の爪を切る。 しばしばホテルのシーツや枕カバーを用いながら、足首までの長いトーガ状のガウンを用意する。色は決まって白である。 聖書の讃美歌や小節を叫んだり、聖歌や霊歌を大声で歌わないではいられない。このタイプの症状はホテル職員や旅行ガイドにとって警鐘となるので、この場合旅行者を専門治療にかからせることに務めるべきである。ここを逃すと、最後の二段階が発現する。 嘆きの壁等、エルサレム内の聖地へと行列、行進する。 聖地で説教を行う。説教は典型的には人類により健全、道徳的で質素な生き方を取り入れるよう嘆願することを趣旨とする。説教は典型的には準備不足で支離滅裂である。 バルエル等は13年間にわたってそのような症例を42例報告したが、どの症例においても実際に症状が一時的であることを確認するには至っていない。
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