類型と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/02 18:06 UTC 版)
建築史的に見ると、石庫門は旧式(老式)と新式に分けられる。旧式は1860年代から第一次世界大戦までの間に多く建てられたものであり、新式はその後から石庫門の建築が止む1949年までの間に普及したものである。老式はさらに前期(早期)と後期に分けられる。 石庫門建築の類型を決めるのは、その目につきやすい“石庫門”すなわちメインゲートである。一般的に、ゲートは各住居が並んだ中心軸上にあり、黒い光沢に塗られた重い木製の扉が両開きにつけられている。扉の幅は1.4メートル、高さ2.8メートル程度が普通である。また通常、真鍮か鉄製のドアノッカーがついている。もともとそうした建築物は、文献では“石箍門”(ザッグメン/シグメン、上海語で「石で囲まれた門」)と記されていたが、年が経つにつれ現在の「ザックメン/シクメン」に発音が変わった。個々の住宅は伝統的江南建築の典型的な特徴を示しているが、区画全体としてのレイアウトは西洋のテラスハウスに倣ったものとなっている。
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