陽のかおり【ヒノカオリ】(果樹)
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登録番号 | 第14690号 |
登録年月日 | 2007年 1月 22日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 陽のかおり よみ:ヒノカオリ |
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品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 宮崎県 | |
品種登録者の住所 | 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 岩﨑誠司、中武畩徳、永友壽美男 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「不知火」の変異株であり、果形が球、果実の重さがかなり重、果皮色が黄橙の育成地(宮崎県児湯郡高鍋町)におけるハウス栽培では11月下旬に成熟するかんきつである。樹姿はやや開張、樹の大きさは大、樹勢は中である。枝梢の太さは細、節間長は中、枝梢のとげの多少は少である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、葉身の大きさ、葉身長及び葉身幅は中、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は楔形、葉柄の長さ及び太さは中である。花序の形成は単生、花(花蕾)の重さは軽、花弁の形は紡錘形、長さは中、幅はかなり広、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は分離、花粉の多少は少である。果実の形は球、果形指数は小、果頂部の形は陥没、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は高カラー凹、放射条溝の多少は多である。果心の充実度は空、大きさは中、果実の重さはかなり重、果皮の色は黄橙、油胞の大きさは大小混合、密度は疎、凹凸は凸、果面の粗滑、果皮の厚さ及び果皮歩合は中、剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形は中、大きさはやや小、色は黄橙である。果汁の多少は中、甘味は高、酸味は低、香気の多少は中、種子数は無である。発芽期及び開花期は中、成熟期はかなり早で育成地におけるハウス栽培では11月下旬である。隔年結果性は中、浮皮果及び裂果の発生は少、貯蔵性は短である。「はるみ」と比較して、果梗部の形が高カラー凹であること等で、「不知火」と比較して、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成11年に宮崎県立高鍋農業高校の温室(児湯郡高鍋町)において、「不知火」の変異株を発見、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、15年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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