限定生産モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:09 UTC 版)
2000年代以降に生産台数が年間数千台になってからも、「550バルケッタ・ピニンファリーナ」(2000年)や「575スーパーアメリカ」(2004年)、「スクーデリア・スパイダー16M」(2010年)、「599GTO」(2010年)や「SAアペルタ」(2010年)、「458スペチアーレ・アペルタ」(2014年)や「F12TdF」(2015年)、「488ピスタ・スパイダー」(2019年)など、既存のモデルを元に製作された限定生産モデルを生産している。 これらの限定生産モデルの多くが、既存のモデルの高性能版であったり(「599GTO」や「F12TdF」)、オープンモデル(「550バルケッタ・ピニンファリーナ」や「SAアペルタ」、「488ピスタ・スパイダー」)である。また「GTO」や「スーパーアメリカ」、「TdF」などの、過去に「名車」と称されたモデルで使用された名称がつけられることが多い。 これらの多くは、発表時に生産台数がアナウンスされた上で、フェラーリ本社と各国の現地法人、もしくは正規ディーラーが選択した、F1クリエンティやXXプログラム、フェラーリ・チャレンジに参加しているオーナーやワンオフモデルのオーナー、または過去に正規ディーラーから限定生産モデルを含む複数台数を購入したことがあるような、身元がはっきり(そして支払い履歴のはっきりした顧客)に対してのみ生産開始前に案内、販売される。 さらに、過去には日本やアメリカなどの重要市場のみで十数台から数十台のみと限られた台数が販売される限定モデル(「J50」(2016年)、や「F60アメリカ」(2014年))や、「セルジオ」(2014年)や「モンツァSP1/SP2」(2019年)など、世界での限定台数が極端に限られたモデルもある。 これらの限定モデルは上記のように生産台数がさらに限られていることもあり、多くの場合、コルセ・クリエンティや現地法人、正規ディーラーから推薦されるなど、さらに厳正に選ばれた優良顧客への案内と同時にほぼ完売し、一般の顧客に新車の状態で販売されることはない。なお優良顧客への案内時には、スペックや価格、納期などの詳細のみならず、デザイン画すら提示されないケースも多い。
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