ワンオフモデル(ピニンファリーナ・ストラトス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 03:36 UTC 版)
「ランチア・ストラトス」の記事における「ワンオフモデル(ピニンファリーナ・ストラトス)」の解説
2010年に発表、報道や公式サイトによれば「ニューストラトス」という名称をもつ。構想段階から実車の完成までに約2年を要した。ロゴについては「'」(ダッシュ)が抜けている「STRATOS」がリアに冠されている。一見、前述のフェノメノン・ストラトスと見間違うような前面のシルエットであるが、独大手部品メーカー、Brose社のオーナー兼CEOを務めるMichale Stoschekがフェラーリ・430スクーデリアをベースとしてピニンファリーナがデザイン・製作を実施。 スペックは全長4,181×全幅1,971×全高1,240mm、ホイールベース2,400mm。F430と比較すると、334mmコンパクトな全長、200mm短いホイールベースとなる。4.3L V8エンジンにはリアアクスルレシオも兼ね、より加速性能重視の設定とされる専用チューンが施され、最大出力540PS/8,200rpm、最大トルク51kgm/3,750rpm。フルカーボンファイバーのボディにより、車両重量はF430よりも200kg以上軽い1,247kgに抑えられ、パワーウェイトレシオは2.3kg/PSを達成。前後重量配分は、44対56とし、0‐100km/h加速は3.3秒、最高速は274km/h。その結果1トンあたり413bhpのウェイトパワーレシオとなる。 同年9月のテスト走行を経て同年11月に完成し、オーナーのMichale Stoschekに引き渡された。 このワンオフモデルに世界中から約40名の顧客が購入意思を提示したことを受け、ワンオフ復刻プロジェクトから進展し量産化計画が発表され、フェラーリ「フェラーリ・360モデナ」または「F430」をベースにして、少量生産に移される計画が進行していた。しかし、この計画についてフェラーリ側はピニンファリーナやフェラーリ関連のサプライヤーを使った量産は認めない方針として難色を示し、結果的にフェラーリ側の承認が得られず断念した。 2012年7月、地中海のマヨルカ島で開催されたラリーイベント「Rallye Isla Mallorca」に、オーナー自らドライバーとしてニューストラトスで参戦した。
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